変わりゆく街並みや行政機能の移転に想うこと。

一律5万円を全市民へ給付する。――― という文言だけが際立ち、
税金による有権者の買収行為と揶揄されながらもその成り行きが
俄かにメディアで注目を受けた我が街、岡崎市。

先日は以下ブログでも後半から触れているが、
実際に票を投じた一市民の私からすれば、騒ぎ過ぎだということ。

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何より前市長の内田氏が推進していた市政は唖然とするほどの
昭和時代へ戻ったような政策ばかりで箱モノを中心にした公共物の
新調から無暗な市街地の拡大策による地元の土建利権を下支え。

挙句に市長と同じ自民系の自民清風会という市議会派では三浦と
元議員を含む数名が議会関連行事で同じ女性市議会議員の宿泊
する部屋まで押し入ってセクハラ行為に及んだ挙句、議員に居座る
という前代未聞の破廉恥行為があったことも記憶に新しい。

さて、そのような爪痕を残された我が街ではあるが、
新市長の今後の動静に注視しつつも、多くのムダに財源が注がれ
コロナ禍で税収が大幅に減少する経済環境下でいかに議会を運営
していくのか、気になるところではある。
とりあえずは市長選から現在までに報じられた記事を以下に列挙した。

一律５万円給付見送り検討、岡崎市長の公約、議会の反対受け (11/7 東京新聞)

岡崎の中根市長が所信表明５万円給付は９日に審議、採決 (11/5 中日新聞)

５万円給付、しわ寄せ重く岡崎市、取り崩す６基金 (11/3 中日新聞)

地方選異変！自民が恐れる「5万円給付」で野党圧勝ドミノ (11/1 Newsポストセブン)

議会は難色も…“できる方向で考えて” 「現金5万円一律配付」掲げ当選の新市長 (10/21 中京TV)

新市長に中根氏、新市議３７人決まる愛知・岡崎市 (10/18 中日新聞)

早いもので、10日もすれば市長選から丸1ヶ月が経つことになるが、
新市長へ投じた理由の全てが「前市長のやること成すことが旧い」からだ。
これから綴ることもその延長上にあることなのだが、気分的に複雑な感覚もある。

とりあえずは、本題に入ろう。
いつも前置きが長めだが、今回は溜まった気持ちを吐き出し気味だな・・・。

さて、話題として取り上げるのは我が街、岡崎市の「街区拡張計画」についてだ。
つい先日の令和2年11月1日発行の「学区通信おかざき」をある関係者から入手し
その内容を閲覧できたので、市民目線で観た感想を綴ってみたい。

まずはその「学区通信おかざき」の内容について私見をざっと纏めるとこうだ。

COVID-19でクルーズ船乗員の感染者を運び込んでメディアに流れた
「藤田保健衛生大学岡崎医療センター」を中心とする周囲41.17hAの
田園地を改良する事業費171億円も掛かる「土地区画整理事業」。
隣接する占部川では大雨時に床上浸水を引き起こすことに対する治水
改修事業が行なわれながらも沼地で沈下しやすい土壌を宅地化。
そのため整地が難航しているという不動産関係者談あり。
隣接する岡崎小学校が大規模改修・増築(5,825万円)の傍らで今度は
市警察署の新築及び移転が重なり、内田市政の間で起きた箱モノ行政は
まさに百花繚乱。コンベンションホールという名目の施設建設計画も市内
にリバーフロント計画含め3か所も！を含め、建設費の膨張が止まらない。
藤田保健衛生大学岡崎両センターに隣接し、入札自体が難航しつつ決定
するも頓挫をするなど一時は迷走状態となった商業区画。
都市計画道路若松線は既存住宅街およびJR本線下の田園地を突っ切る
形で計画され、現地を見る限りは昭和時代の地上げでもない限り達成困難。
岡崎駅南地区画整理事業以外の隣接地でも並行した区画整理や市内有数
の利用者数である岡崎南公園の再整備が計画されている。

と、いろいろと挙げてみたその学区通信おかざきの実際の紙面写真が以下。

こちらは岡崎駅南地区画整理事業と並行して推進される岡崎駅針崎若松土地区画整理事業も
併せて紙面の一部を拡大した画像。岡崎駅針崎若松土地区画整理事業の目的が老朽木造住宅
密集地の解消？とあるが、事業概要を見るとこれだけの規模が必要なのか？と個人的には感じる。
脇を走る市道の拡幅も都市計画事業で行われており、一緒くたにすることで区画整理事業が隠れて
見えるが、なぜ今さらこんな場所を？とささやかな疑問が浮かぶ。

一方、以下のアンダーパスは(恐らくは)市在住でこの道路を利用したことがある人間なら
その嬉しさがすぐに判るような、大変意義のある公共事業だ。(あくまで事業目的について)
ただ、この道路から500mほど北上した先にある既存の羽根町ガード下アンダーパスは
大雨時の冠水が度々起きていることもあり、アンダーパスにあまりいいイメージはないが、
今回のものは傾斜角が緩やかで耐水ポンプを設けるなど対策もしっかりしているようなので
利便性は相当高まると期待している。(特に東西からJR本線を通過する者には大きな利益だ)

と、少しローカルに過ぎる内容について、個人的な意見を述べてみたが、
少なくとも動線が確保されて車や人の移動を円滑にする目的のものや
犯罪や災害の予防・保安に繋がる安全性の向上を目的とするもの、
そして生活の利便性向上や地域コミュニティの育成・維持を目的とするもの
などに積極的に市の財源を活用してもらえれば言うことはないのだが・・・。