何時間睡眠が健康によいのか。
各国で研究が行われています。
コロンビア大学が2004年に32歳から59歳までの1万800万人を対象に調査を行いました。
この調査では、平均睡眠時間6時間の人は7時間睡眠の人に比べて肥満になる率が23%高く、睡眠時間5時間の人は50%、睡眠時間4時間以下の人は73%、肥満になる率が高いと報告をしています。
肥満は高血糖や高血圧など、生活習慣病につながるリスクを高めます。
1982年から88年の間に30歳から102歳までの110万人を対象としたアメリカの研究もあります。
この研究は心臓へのリスクを調べるものだったのですが、睡眠時間と死亡率の関係も調べられています。
最も死亡率が低かったのは、睡眠時間が6.5~7.4時間と報告をした人たちです。
睡眠時間6.5~7.4時間の死亡率を1とすると、これよりも睡眠時が短くても長くても死亡リスクが高くなっています。
このような結果がでていますが「7時間睡眠がよい」といい切ることはできません。
これらの調査は、自己申告であり、睡眠時間は平均です。
調査の対象となった人たちは、アメリカの研究だと30歳から102歳までと幅があります。
一般的には若いころの方が必要睡眠時間が長く、年齢を重ねると睡眠時間が減少するといわれています。
調査の対象となった人で、30歳の人は9時間睡眠、102歳の人は5時間ということも考えられるのです。
また、自己申告制だと自分が思っている以上に眠っていたり、睡眠時間が実際よりも短かったりします。
まだ寝ついていないけれど布団に入って時間も入れると、申告する睡眠時間は長くなるでしょう。
そして、睡眠以外の影響も考えられます。
睡眠時間が7時間の人は健康への意識が高く、運動や食事に気をつけているかもしれません。
睡眠時間が4時間の人は忙しくて眠る暇がなく、忙しいことのストレスがたまり、ストレス解消のために食べ過ぎて肥満になっているかもしれません。
「7時間睡眠がよい」と考えてしまうと、「何が何でも7時間眠らなければ」「今日は眠る時間が削られてしまった」など、睡眠に関して強くこだわりを持ってしまいがちです。
睡眠へのこだわりが「眠れなかったらどうしよう」という不安につながり、不眠を招くことがあります。
人それぞれ必要な睡眠時間は違います。
何時間眠らなければならないとこだわるのではなく、日中眠くならず生活に支障がでない睡眠時間を確保できていればよいのではないでしょうか。
参考文献
眠れなくて困っている人におすすめの本
櫻井武『必ず眠れるとっておきの秘訣!』