日本には、手作り料理=愛情の印という考えがあるように思います。
でも、本当にそうでしょうか。
愛情の示し方は手作り料理だけではないはずです。
手作りでなくてはと、仕事や家事で忙しいのに頑張って料理を作っているときは、イライラしがちです。
無理をして料理を手作りしてイライラするくらいなら、お惣菜とか冷凍食品に頼った方がよいと私は思います。
お惣菜などを使って楽になり、それでイライラしないなら、その方が自分にとっても家族にとってもいいはずです。
イライラは家族に伝わります。
特に子どもは敏感です。
イライラしている人と一緒に食事をして楽しいでしょうか。
イライラしている人と一緒に過ごしたいと思うでしょうか。
イライラは料理を作っているときだけでなく、食べているときや、その他の場面でも続きます。
常にイライラした状態が続いてしまうのです。
これでは、自分が嫌な気持ちになるし、周りも嫌な気持ちになります。
愛情の示し方は料理だけではありません。
私が小学生くらいまでは、母は料理を手作りしてくれていました。
でも、私は愛情を感じませんでした。
もっと話を聞いて欲しかった。
もっと一緒に遊んで欲しかった。
母からの愛情をもらえていないと感じて、いつもさみしい思いをしていました。
今の母は本当の親ではないとも思っていました。
ドイツには、カルテス・エッセンという食習慣があります。
直訳すると冷たい食事。
パン・ハム・チーズ・サラダといった、火を使わない料理を食べます。
日本人からすると手抜きのように感じるでしょう。
愛情のこもっていない食事だと思うかもしれません。
でも、ドイツの家族は仲がよいです。
家族の時間を大切にしていて、一緒に旅行に行ったり、家族の話を聞いたりしています。
料理を手作りしない、手抜きをする、だから愛情がないというのではありません。
愛情の示し方はひとつだけではありません。
話を聞いたり、子どもと遊んだり、一緒に散歩をしたり、いろいろな方法で愛情を示すことができます。
手作りにこだわらなくてもよいのではないでしょうか。
家族は、無理してイライラしながら料理を作ってもらうよりも、お惣菜や冷凍食品などに頼ってもいいから、いつもニコニコしていて欲しいはずです。
愛情は料理以外の方法でいくらでも伝えることができます。
