「真面目だね」といわれて、どのような気持ちになりますか。
うれしい人もいれば、否定的に受け取る人もいると思います。
「真面目だね」と言ってくれた相手は、ほめているつもりなのかもしれません。
でも、ほめ言葉として受け取れないこともありますよね。
「面白味がないね」
「ほかにと取り柄がないね」
などと受け取ってしまって、つらくなることもありませんか。
私にもそんな経験があります。
自分でいうのもあれですが、
私は小さいころから家の手伝いをよくして、
勉強はできるよい子でした。
周囲からは「真面目だね」といわれることがよくあります。
そう言ってくれる人は「よくがんばっているね」「偉いね」
という意味を込めているのだと思います。
でも、私はそういうふうには受け取れなくて、
「堅苦しい人」「とっつきにくい人」と思われているのだと考えてしまいます。
「堅苦しい人」と言われても(実際には言われていませんが)
うれしくないし、反対につらくなります。
「真面目だね」と言われてうれしくなかったら、真面目をやめればいいのです。
でも、それができないのですよね。
ほんとうは真面目をやりたいわけではない、
でもどうすればいいのかわからない、
真面目をやめることができない。
だから、「真面目だね」と相手はほめたつもりで言っても、
否定的に受け取り、つらくなってしまうということがあるのです。
真面目は環境によってつくられます。
子どものころ、真面目でいることが自分にとっての安全でした。
生き延びるために真面目を選んだのですね。
私の場合、いい子でいいれば親から愛されると思っていました。
いい子でいるために、手伝いをよくして、勉強をがんばって、真面目でいました。
子どもは親の保護がないと生きてけません。
生き延びるために真面目でいることが必要だったのです。
大人になったら、親の保護がなくても生きていけますよね。
でも、子どものころの習慣とか、クセは大人になっても持ち続けてしまうことがあります。
だから、今も真面目をやめられないということがあります。
真面目をやめられない、ではどうすればいいのかというと、
相手が言った言葉と自分の思考をわけるようにします。
相手は「真面目だね」としか言っていなくて、
「面白味がないね」とは言っていませんよね。
「面白味がないね」は自分の頭で考えた言葉です。
この自分の頭に浮かんでくる考えと相手の言葉をわけます。
「ああ、真面目だねと言われただけだね。面白味がないねは自分が考えていることだよね」
といったふうにです。
「これは自分が付け足した言葉だ」
「あ、また自動的に浮かんできたな」
こうやって気がつくだけでも、心の重さが違ってきたり、
ぐるぐる思考にはまることを防げるようなったりすることがあります。
最初はうまくいかないこともあるかもしれません。
それでもなんどかやっていると、相手の言葉と自分の考えをわけられるようになってきます。
真面目によいも悪いもありません。
生き延びるために身に着けたもので、これまでがんばってきたのですよね。
がんばってきたからこそ、
「真面目だね」という言葉につらくなってしまうのですよね。
がんばる自分を否定せず、「よくやってきたね」とほめてあげてくださいね。
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