攻撃してくる人は困っている人です。
”困った人”ではなくて、”困っている人”です。
攻撃してくるその人自身が困っています。
「困っているんだよ!どうしたらいいの!」という気持ちを、周囲の人への攻撃という形で表しているのです。
先輩が困った事態になっていて、部下が叱られているとします。
困った事態になったのは先輩の責任です。
でも、先輩はそれが部下のせいだとしています。
先輩「あなたがしっかりしないから、こんな事態になってしまったのよ。どうしてくれるの!あなたが責任をとってよ」
部下「その仕事は先輩が頼まれたものですよね」
先輩「先輩をフォローするのが部下の役目でしょ!」
自分に責任があることをしっかりできなかった。
それによって自分が不利な立場になるかもしれない。
そう考えた先輩は「困った事態」になっています。
「どうしよう」と困っているのです。
その気持ちを部下にぶつけています。
困った事態になると、人は冷静さを失うことがあります。
冷静さを失ってしまうと、普段はしないようなことをしてしまいます。
怒りの感情もでやすくなります。
それによって、他人を攻撃してしまうのです。
攻撃を向けられた方は、たまったものではありませんよね。
あの人を変えたいと思うこともあるのではないでしょうか。
攻撃してくる人を、迷惑な人だ、困った人だと持っていると、自分が嫌な気持ちになります。
攻撃してくる人のことを困っている人だと思うと、少し気持ちが変わるはずです。
困っていてかわいそう、あの人も大変なのだと困っている人のことを見ると、少し優しくなれるはずです。
他人を変えることはできません。
自分がどんなに努力をしても、相手の攻撃は避けられないことはあります。
変えられるのは自分の考えです。
他人を変えようとするよりも、自分の考えを変える方がよっぽど簡単で、無駄なエネルギーを使わずにすみます。
状況が同じでも、考え方を変えれば自分が楽になります。