なんでそう考えるの?
なんで注意してもできないの?
そんなふうにイライラすることがありませんか。
イライラしてしまうのは、自分と相手の考え方やものの見方が同じだと思っているからです。
でも、自分とまったく同じ人なんていません。
たとえ家族であっても、考え方やものの見方は違います。
特に男性と女性では脳の働きが違うといわれていて、考え方や同じ状況での行動の仕方が違います。
夫婦で考え方が違ったり、パートナーが求めている行動をしてくれなかったりして、イライラすることがあるのではないでしょうか。
自分と同じだと思っていると、自分はできるから相手もできるもの、自分はこう考えているから相手もこう考えるはずと思ってしまいます。
それと違う結果になるとイライラします。
違いを理解していないと思った通りにならないことがつらくなります。
脳には、とっさに流れる神経信号のモデル=「とっさの使い方」があり、それが違うと、ものの見方、考え方、ものごとの進め方がまったく違う。世界観ごと違う。
その世界観の違いを勘案しないと、相手を真に理解することはできないし、「よかれと思って」やったことの多くが、無意味になり、互いにイラつきの原因になったりする。
また、「相手ができないこと」を「わざとしてくれない」と思い込んで、思いやりや愛や人間性を疑うことにもなる。
『家族のトリセツ』 黒川伊保子
お互い違いがあるのはあたり前です。
お互い違うのだと知っているだけでも、イライラのていどが変わります。
相手は宇宙人だと思っていれば、違いがあってもイライラしにくくなるのではないでしょうか。