夜遅い時間に家の外に追い出されて家に入れてもらえなかったり、話しを聞いてもらえなかったり、いじめられていたのに何もしてくれなかったり、母には悲しい思いをたくさんされてきました。

今までは「ひどことをされた」としか思っていなかったけれど、最近になってやっと愛されいたことがわかってきました。

 

 

私が幼稚園か小学校の低学年のころ、NHKの「お母さんといっしょ」でかぼちゃのスープの歌を放送していました。

 

♪チャッチャチャッチャかぼちゃのスープ

 ママがつくったじまんのスープ

 

という歌です。

 

この歌を聞いてかぼちゃのスープを食べたくなり、母が作ってくれたことがあります。

かぼちゃを裏ごしして、生クリームを入れてゆっくりと煮込んで、手間暇がかかります。

それでも、何度か作ってくれたことがありました。

 

アップルパイ、クッキー、ババロアなど、お菓子もよく作ってくれました。

母と一緒に作って楽しかった思い出があります。

友達が家に遊びにきてババロアを出したことがあるけれど、友達の家ではババロアなどは作らないそうです。

 

子供のころは肉をパイで包んだものが好きで、これもよく作ってくれました。

パイで包んだり、オーブンで長時間焼いたり、作るのが大変そうです。

ロールキャベツも好きでよく作ってくれました。

長時間煮込まなければならず、これも手間がかかりそうです。

作るのが大変そうなものも、母はいろいろと作ってくれていたのです。

 

セーターを編んでくれたり、ワンピースやパジャマも作ってくれました。

今でもワンピースのデザインは覚えています。

水色と白のチェックのノースリーブワンピースで、私のお気に入りでした。

今の小学生は、学校で使う巾着やバッグも購入したものを使用している子をよくみかけます。

今の子と比べたら、本当によくやってくれていたのだなと思います。

 

 

母には愛されなかったという思い出しかなかったけれど、よく考えてみると愛されたいたことがわかりました。

母は都会の人で、田舎に嫁いできました。

私から見ると祖母は母に厳しい態度で、慣れない田舎の生活だったし、大変だったのでしょう。

そういうこともわかるようになったから、私が思うように愛情を示してくれなかったことも今ではわかります。

ずっと悲しい思い出ばかりだと思っていたけれど、本当は愛されていたことがわかりました。