『摂食障害の不安に向き合う』という本を読みました。
この本は摂食障害患者さんの体験がところどころにあるのですが、それを読んでいて悲しくなったできごとを思い出しました。
受験のことです。
私は偏差値が高い公立高校を受験しました。
先生は「大丈夫」といってくれるし、倍率がそれほど高かったわけではないけれど、やっぱり合格するか心配です。
私立の高校には合格していたけれど、受験に落ちるということはショックです。
合格発表の日。
母と一緒に合格しているか確認に行きました。
結果は「合格」でした。
合格できるか不安だったので、ホッとしました。
しかし、母は困ったような怒っているような顔です。
一緒に喜んで欲しかったのに、「おめでとう」すらいってくれません。
せめてうれしそうな顔くらいしてくれればいいのに、ちっともうれしそうではありません。
私は合格したことがすごくうれしかったのに、母の対応を見て悲しくなりました。
きっとお金のことを心配していたんだろうけど、悲しそうな顔を子供に見せないでほしいです。
合格発表のときくらいはうれしそうにしていてほしいです。
高校卒業後は専門学校に行きました。
このときも母の対応は悲しかったです。
専門学校で落ちるということはあまりないようですが、合格できるか不安でした。
通知が来たときも、開封するまで不安です。
開封して「合格」できたことを知ったときは安心しました。
しかし、このときも母は「おめでとう」といってくれませんでした。
まずいったことが「いくら」です。
お金のことを気にして、私の気持ちはまったく考えてくれていないです。
このときは本当に悲しかったです。
今でも思い出すと涙がでてきます。
何もいわないよりも「いくら」といわれることの方がショックです。
お金の心配をするのはわかるけれど、まるで私のせいでお金がかかって迷惑なように受け取りました。
こんな母だから摂食障害になってしまったのではないか。
母のせいだけではないけれど、そんなふうにも思います。