芝居の稽古で指摘された。
「相手に伝えようとしていない」
「相手のセリフを聞いていない」
自分ではやっているつもりだった。
充分だと思っていた。
足りないというか、もっと出さないと伝わらないようだ。
まず、声が小さいらしい。
自分で自分の声を聞いて、私の耳にはうるさいくらいに聞こえていた。
でも、相手まで届いていない。
喉から出す声だから、耳触りがよくないし、向こうにいる相手には響かない。
その状態を分かっていれば、話が伝わらないような役柄では使う事が出来るけれども。
腹式呼吸と姿勢などを整えて、身体全体をスピーカーのように使って声を出すと、自分でも聞きやすいし、相手は話を聞いてくれる。
目から鱗。
スルーされたり話に納得してもらえない時、相手に対してガッカリするが、自分の状態を確認して気持ちを持って伝えようとすると、ふたりの間で分かる、きちんと聞いてくれている感じと、YES・NOの答えがどうであれ、コミュニケーションが生まれ話し合うことが出来る。
まずは、「伝えたい」「聞いて欲しい」という思いがないと始まらないのですが。
自分ひとりでは気付かなかった、気付けなかった稽古での1ページ。
