そこでは、農作業をしながら、また地域の名産品を作るお手伝いをしながら、ゆっくりと生きられるらしい。
都会に住む友人知人を呼び、イベントを開催して橋渡し役もやる。
少し前からその話を聞いていて、彼女は家族と週末、その場所に通っていた。
何よりそこが好きなこと、そこに住む人達が好きなこと、その人達との繋がりを作り交流することが、彼女にとっての幸せなんだ。
最初は反対していた家族が、その場所で生活している人達と近づく事で気持ちが変わってきて、移住したいと言いだしたそうだ。
彼女の夢が現実味を帯びてきた。
実際に住む家も探している。
それが見つかれば、今住んでいる家を借して移る。
そこまで話は進んでいる。
明確な目標を見つけると、人は行動せずにはいられない。
