自分の真の価値を知り、自分であることで福が訪れるプレゼント

☯まかねふく じーのです☯

 

 

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さて本日は、ざれごとのような昔語りをば

 

わたしが感じた過去世のお話

そういう話も、もしかしたらあったかもしれないという

お気持ちでお付き合いいただければ幸いです

 

 

 

 

 

わたしには好きな人がいました

身分違いの恋でした

 

 

わたしは領主の娘として生まれました

 

適齢期になれば、決められた相手と結婚する身でした

それは家のためでもあり、周囲のためでもあり

喜ばしいことでした

 

しかし、わたしは父に仕える

ある人に恋心を抱いていました

 

幼いわたしが泣いていたとき、見つけてくれた人

わたしの髪に白いバラの花を挿してくれた人

 

想いは、ただただ募りました

 

それは相手にも伝わったのでしょう

 

結婚が決まり、周囲にお披露目し

祝福を受けたその夜

わたしたちは二人で

ここではないどこかへ逃げようと試みました

 

しかし、安易な考えはすぐに露見し

地下から逃げようとしているところをとらえられ

わたしたちは離れ離れになりました

 

それから後の、あの人のことは知りません

 

 

わたしは異国の地に嫁ぎました

 

そこでは、いつも窓から外を眺めてばかりいました

くすんだ灰色の空に雨がしとど降る

 

心ここにあらずで

いつも、あの人のことを想いおこしていました

 

 

嫁いでから子どもも授かりました

その子が膝にじゃれついても

わたしの心は想い出の方にばかり意識を向けていました

 

 

ほどなく、わたしは流行り病にかかり亡くなりました

 

心配して夫や子どもが駆けつけてくれているのに

わたしは、あの人のことばかり考えていました

 

次は、あの人と一緒になりたい

 

力尽き、視界が閉じていくなかで

思い描いていたのは

ここにはいない、あの人のことでした

 

 

 

 

 

 

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