うらみわびの【きょう考えたこと】

第85回。

 

 

最近、ある方の女性蔑視発言が話題となっています。

 

 

「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」

 

「女性は話が長い」

 

「女性は競争意識が強い /弱い」

 

 

このような人間個人の特徴を『性別』というくくりで論じている点で、もはや低次元なのですが、ここからあらためて考えるべき大切なことがある、と思うので今日、筆をとります。

 

 

 なぜ発言は自由なのか

 

 今回の騒動ではジェンダーの観点から論じられていることが多いように感じますが、私は異なる観点から。

 つまり、私たちが「何を言うべきか / 考えるべきか / 信じるべきか」という点で書きます。これは先の発言の引用では「理事会は時間がかかる」、「女性は話が長い」というところについてです。

 

 この発言の意図を推し量るに、理事会の場で「長々と余計なことを話すな」ということでしょう。

 「端的に(短的に)」といえばもっともらしいですが、ここには落とし穴がある、と考えます。

 それは、自らの発言について、いちいち怒られることを恐れて、発言することすら委縮してしまう、ということが起こり得るからです。

 私たちには発言の自由があります。それはなぜでしょう。

 それは私たち個人の発言権が人権として保障されている、とみなすことができるから、ともいえます。

 加えて、それが社会にとって利益になるから、だと考えます。

 多様な意見は多角的な視点を提供し、多角的な視点からの検証は本質的で強固な結論を与えます。

 政治に与党と野党があるのはなぜでしょう。野党は与党の邪魔をしているだけでしょうか。細部には立ち入りません。しかし野党は必要です。なぜなら野党のいない政治、反対意見のない政治は単なる独裁に他ならないからです。独裁が私たちに利益をもたらすでしょうか。

 

 大切なことは、発言の中身です。『話の長さ』ではありません。『誰が言うか』ではありません。『いつ言うか』でさえさほど重要ではありません。

 そして『自らの頭で考えて』、『正しいと思ったことを言う』ことです。

 

 

 

 反対意見を押えつけない

 

 他者に忖度するのはもったいない。結果として誰も得をしません。

 奇しくも今年は海外で政治的弾圧を目の当たりにする機会が多いように感じます。その度に声を上げる人々が多いことに驚きます。それは勇気ある行動。軍や警察の暴力にも対抗する姿に私は少なからず学ぶところがあります。

 彼ら・彼女らは自らの身を呈して、自らの正しいと思うことを主張している。それこそが民主主義のあるべき姿ともいえます。

 加えて、自らに反対意見を唱える人々を無理に抑え込んではいけない。まずは耳を傾けてみる。そして物事の本質を追求する。議論する。

 

 今回の騒動を加速させた『あの会見』で見られたのは抑圧です。記者の質問を言葉で遮り、持論を展開し、質問を打ち切った。当人の『ものの見方』がその姿勢に色濃くあらわれていました。

 

 

 

 沈黙はすなわち「死」

 

 "Silence = Death"とは、かつてアメリカでHIVが流行したときに流行った言葉です。他者の批判を恐れて発言しないことは社会に不安と疑心を生むだけ。言いたいことを素直に言えない社会は閉塞的で悲しいものです。

 

 

 自分が正しい、と思ったことははっきり言おう

 その為に「何が正しいか」を自分の頭で考えよう

 

 

 最後に、私もこんなに長々と本文を書いて“わきまえない男”ですが、こんな私の文章でも読んでくれる人、「いいね」をしてくれる人がいるから、ブログを書き続けることができている。今日も筆をとることができている。そこに感謝しています。もちろん、発信をすることが私のメンタル治療の一環ではあるのですが、それを続けることができるのは、ひとえに私の記事を読んでくださる読者さんがいてこそです。あらためてここでお礼を申し上げます。ありがとうございます

 

 

今日も皆さんが幸せでありますように。

 

 

 

 今日の一曲♪

 

『キミがいれば』(1997)

 

(歌:伊織 作詞:高柳恋 作曲:大野克雄)

 

 

 

 

昨日の金曜ロードショー、『劇場版名探偵コナン 時計仕掛けの摩天楼』は見ましたか。

私はお仕事で見ることができなかったです。

でも、この映画は個人的に歴代コナン映画の中でも屈指の作品だと思っています。

 

その作中で登場するのがこの曲。

事件が解決するときに流れることから「勝ち確BGM」ともいわれていますね。

最近の映画では聞かなくなりましたが……。

 

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

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