本日、小説の新刊が発売される『涼宮ハルヒの憂鬱』。アニメで見返してみました!
うらみわびの【このアニメがおもしろい!】
第14回。
谷川流 / いとうのいぢ『涼宮ハルヒの憂鬱』
勝手に評価表 | |
ストーリー | ☆☆☆☆☆ |
アクション | ☆☆☆☆☆ |
感動 | ☆☆ |
どんな話?
「この教室内に宇宙人、異世界人、超能力者がいたら私のところに来なさい。以上!」
自己紹介の場でそう言って彼女は席に着いた。
涼宮ハルヒ。北高校に入学した当初から変人として有名だった彼女に話しかけてしまったごく普通の高校生キョン。
ここから彼女と彼との関係が始まる。
部員1人の文芸部を乗っ取り、SOS団なる組織を立ち上げるハルヒ。
その目的は「この世の怪を集めること」。
そしてそれは起きてしまった。
SOS団に集まったのは見た目は高校生だが、未来人、宇宙人、超能力者・・・
「彼女には願望を実現させる能力がある」
キョンはとんでもない人に付きまとわれることになってしまった!
常識を覆す出来事の連続。果たしてハルヒたちの運命はいかに…‥
アニメーション美!
本作はいろいろと情報量が多いアニメですが、特筆すべきはその映像の綺麗さ!
製作は京都アニメーション。
細かいところまで作りこまれているのがいいですね。
そして本作に登場するあらゆる場所が実在する。いわば聖地がある、というのも魅力のひとつ。エンドレスエイトの喫茶店など、もうなくなってしまったものもありますが、実在する場所とアニメとを見比べてみるのもいいですね。
エンドレスエイト
『涼宮ハルヒの憂鬱』を伝説たらしめているものの一つとしてこれがあります。エンドレスエイト。これはアニメ第2期のしょっぱらから始まる第12話~第19話のことですが、この内容が物議をかもしていましたね。
一言で言うと
放送事故!?
と思ってしまう内容。
ハルヒ率いるSOS団が夏休みを謳歌する、という内容ですが、毎話同じシーンを見続けさせられるという前代未聞の体験。
私、これをリアルタイムで見ていた人は
すごいと思う!
全8回だから2か月だもんね。ながい~~~よ。
これに対しては「手抜きだ」っていう意見もあるかもしれない。
でも実は話の細かいところは違っていて、そこを見つけるのも面白い。
そして毎話、作画もアフレコも一から製作しているという手の込みよう!
こういうこだわり、私大好き!
音楽がいい
ストーリーもさることながら楽曲がすばらしいのも本作の魅力。
なかでも有名なのはやっぱり
『God knows...』
ですよね。カラオケアニソンの定番!
私、この曲はアニメよりも早く出会いましたが、イントロだけで惹きこまれました!
長門有希ちゃんが弾いている、と思うとまた感慨深い。
他にも各登場キャラクターのキャラクターソング(キャラソン)が豊富にリリース。
そういった販売路線の広さも「さすがだな」と思います。
なかでも私は
『雪、無音、窓辺にて』
『最強パレパレード』
『潜在的太陽の証明』
が好きです。
特に印象深い話
エンドレスエイトはさることながら、特に印象的だったのは第27話の「射手座の日」。ハルヒ率いるSOS団にこき使われるコンピューター研究部がSOS団にパソコンゲームソフトで闘いを挑む、という話ですが、ここでの長門有希ちゃんがかわいい!
私は有希ちゃん推しなのでこの話は印象的でした。
もともとは宇宙人の有希ちゃん。パソコンを楽しそうに捜査している。
いつも無表情だけど、なぜか楽しそうに見える。そこが不思議!
そんな有希ちゃんをみてると映画『涼宮ハルヒの消失』は感動しますね。
ハルヒと憂鬱
本作のなかであらゆる怪奇現象を引き寄せるハルヒですが、その原因は小泉いわく彼女が現状に【満足していない】ことらしい。
ハルヒの言動をみて様々な意見があると思う。自己中心的、挙動不審、サイコパス……。確かに彼女はいわゆる普通の高校生ではない。しかし彼女を肯定的に捉えるならば、活動的かつ意欲的な人間である。
『涼宮ハルヒの憂鬱』は「普通」というものに凝り固まった社会への異議申し立てのように感じる。あまりにも代わり映えしない社会に嫌気がさしたハルヒが求めたのが宇宙人や未来人、超能力者など、通常の社会ではその存在すら懐疑的なものたち。しかし考えてみれば、その存在自体を疑うこと自体が私たちの目を信用しすぎた主観的な考えなのかもしれない。
ハルヒは常に本気である。彼女は自分の意見を疑わない。協調性のないところは玉にキズであるが、彼女の目指す先には必ず何かが起こる。彼女は結果を出し、未来を変える力がある。そこに涼宮ハルヒの魅力がある。アニメでも後半にいくにつれてハルヒの頑張りをキョンが認めるようになる。そう。本当にいけないのは、何も変えられないと思って「何もしない」こと。行動しない者は行動を起こす者を笑う。でも行動する人はいつでも尊い。私はこのことを改めて痛感させられた。
私たちは変わり映えしない現状を嫌う。だから流行を作り出し、その波に乗ることで日常を華やかにして生きる。
同時に日常のあらゆるレベルで変わらないことを望む。例えば仕事の急激な内容の変化を私たちは好まないし、交友関係の急激な変化も望まない。リスクを伴う挑戦も多すぎたら困る。いや、少ないほうがいい。
個人差はあると思うが、この変化と不変化のバランスが重量だと思う。奇しくも社会的な危機が訪れている昨今の世の中ではこの変化と不変化のせめぎ合いが激しい。そんななかでハルヒは言うのだろう。
「変化することは悪いことじゃない。変化を恐れる必要はない。失敗しても大概は何とかなる」
と。
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【2020年11月25日発売】
今日の一曲♪
11月上旬のテーマは「赤」!
『紅蓮華』(2019)
(歌:LiSA 作詞:Lisa 作曲:草野華余子)
今回はテーマ「赤」ということでやってきましたが、
トリは現在大人気のLiSAさん。
『Catsh the Moment』、『oath sign』などヒット曲の多い彼女ですが、どこまで行っちゃうのでしょうか?
今年の年末紅白歌合戦にも出場が決まり、これからの活動にも期待です!
【収録曲】
1.紅蓮華
2."PROPAGANDA"
3.やくそくのうた
4.紅蓮華 -Instrumental-
5.紅蓮華 -TV ver.-
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