皆さん、こんにちは。
ふぉれ太郎です。
先週の日曜日(6/24)に行って来ました。
暫らくぶりの大洗です。
訪問の足を鈍らせていたのは、震災被害が多大だったから。
津波の威力が凄まじくて復興しているのかどうか、わからず。
訪れて涙を流すようなら、または、悲しい想いを思い出させてしまうのならと、訪問を控えてました。
報道はないが今も尚、各地で復興中なハズである。
そんな折、職場の同僚から茨城県は那珂湊魚市場を訪れた話を聞きました。
初めて行ったが結構混んでいたとの事。
ならば自分の目で確かめに行くしかない!
初の大規模な被災地の訪問です。
「懐かしい。そして久しぶりです。」
何もかもが以前のままのように見える。
震災前の賑わいから比べれば控え目な出足だが、昼を回ってピークを超えたであろう時間帯にしては、まずまず。
そう、お客さんが沢山いるのです!
魚も以前と変わらぬ品揃え。
値段も産地も様々な所も変わらない。
ぐるりと、ぐるりと魚を品定め。
いっぽん路地へ入ると、馴染みの定食屋がある。
その名は、
「テレビの取材も多い、魚一」
うわ、変わらず営業してる。
ほんと懐かしい。
気がつくと玄関先で食い入るようにメニューを見ている、ふぉれ太郎。
すると、おばちゃんが声をかけてきた。
「だいぶ空いてきたから、ゆっくり食べるのにオススメだよ。」
そだね~!って、お店に入る。
ノンアルコールビールに単品を頼む。
「ぷりっぷりの特大岩ガキ」
フレッシュ!
つるんと、ふた口で800円もする牡蠣を食べちゃいました。
うんまー!!
でしょー!ってな顔でこちらに合図を送るおばちゃん。
たまんねぇ。
昼メシを15時の段階で食べてなかった、ふぉれ太郎。
メニューを見るとカナガシラっていう焼き魚定食が。。。
どんな魚か知らなかったのでお店にあるのを見せてもらいました。
ホウボウっていう魚にソックリです。
こいつをいただく事に。
「結構味がしっかりしてる、カナガシラ定食」
ってか、塩っぱいです。
トビウオの身がしっかりしてる感じ。
ごはんが進みます。
でも、切なさが。
実は写真を撮る前に了承してもらって撮影しているのですが、おばちゃんがこんな事を漏らした。
写真撮っていっぱい宣伝してね。
震災があったから、稼がなくちゃ。
扇風機あるでしょ、アソコまで、ずーっと来たの。ステンレスの冷凍庫の扉も押されちゃってね。
。。。出ちゃった、禁断の会話。
ふぉれ「やっぱりね。テレビで報道されてたから、少しは知ってるんだけどね。助成金出ないの?」
おばちゃん「申請はしてるんだけど未だに出ないのよ」
(まだ、出ないのか)
ふぉれ「実はね、今まで足が遠退いていたんだ。ゴメンね。だって世間じゃここまで復興してるなんて知らないんだもの。酷かった時しか報道してなくて、その後は分からない。恐くて立ち寄れなかった。」
おばちゃんは、ぐーっとくるものを自己の中に受け止め、今にも泣き崩れそうな表情をした。
ストレートな感情表現をしてしまったのかもしれない。
でもいいの、お客さん来てくれたからと言ってくれた。
能天気な客を装っていればよかった。
そしたら幾分気が楽だろうにと後々になって思った。
でも、大洗は確実に復活してると思う。
だけどもっと復活するためには、お客さんの数が欲しいです。
そう、哀しみを忘れるくらいクッタクタになるまで働いてもらいましょうよ。
おばちゃーん、おなか減った。
美味しいのちょうだい!
うちのは全部美味しいよ!ってな感じで。
そんな会話を延々と。。
ご馳走様でした。