『静かなる老人』という物語を書くきっかけ。まずは東日本大震災という出来事。
しかし、それはあくまでも物語の環境、世界観でしかない。
その中で登場する静かなる老人=オールドワイズマンとの出会いこそが、書くきっかけである。
山作戰がかつて書いた小説
「ひさし」僕はこの作品にかなりの衝撃を受けた
別に剣道とか武術を習ったわけではないけど、自分が出会ったことのない構えを見せ付けられた気がして、ちょっぴり嫉妬したw
で、そのなかで何か盗んでやろうと思ったかはどうかは別として、『老人』という存在に世界で共通する畏怖だとか、そういう特別な感情があることに気づいて、偶然その事が、ユングを紹介する資料に出ていた。
それがオールドワイズマンというキーワードである
老いた賢者
そのイメージはおよそ世界のどの国でも共通するステレオタイプな存在。いや、むしろ逆に日本では一般化されていないのかどうなのか、日本ではおじいさんというと 童話に出てくる昔話を想像してしまうかもしれない。
しかしまぁ、年老いた魔法使いのようなイメージは、誰にでもある。日本や中国なら仙人だろう
しかし、そのような存在は、現代の社会において、ファンタージーでしかない
はたして、そうだろうか?
僕は、どうしてもオールドワイズマンを書きたくなり、それは『
下駄の男』とはちがう、もっと浮世離れした儚げな存在であまり者を語らない――そういうキャラクターを想像した
書き始めた時は、老人の姿は今ひとつ漠然としていた
その漠然さは、結局最後まで残り、静かなる老人の容姿は、読み手の想像に任せるべきかとも思った
しかし、今回書き直す時点で、少しずつイメージが固まり始めた
結果として、仮の表紙にしている画像に行き当たる
イメージがあるから見つけることができる

そして、もうひとつ僕にはきっかけがあった
それは、ロバート・ヘンライの『アート・スピリット』という著書をかじったことだ。
「かじった」とは、図書館で借りたものの、あまりにも衝撃的な内容だったので、僕は読むことより、それを実践することに気持ちが行ってしまったからなのだが・・・
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つまりそこには、どうやって肖像画を描けばいいのか 人の特徴をどうとらえ、どのような手順で書き進めたら、よりよい作品が描けるのかが、綴られていた。僕はその手法を絵ではなく文章に生かすことを思いつき、目から鱗が数百万の単位でながしながら、今までの作品を書き直すことを妄想して興奮してしまった。
文章で人物像や風景を表現するのは、色や形を淡々と列挙しても何も伝わらない
しかし、イメージを引き出すためのキーになるパーツはしっかりと表現しないといけない
果たして自分がどこまでうまく表現できるかわからないけれども、僕はこの手法を徹底的に研究したいと思う
今回の「静かなる老人」は、その試みの最初の作品である。
日々精進!