「異端者の家」
モルモン教の若いシスター2人が、布教のために訪れた古いお屋敷。玄関に現れたのは品のよい気さくな中年男性リード氏。
中に妻がいるとの言葉を信じて家の中に入った2人を待ち受けていたのは、想像を絶する事態だった。一度入ったら決して脱出できない家からのサバイバルが繰り広げられていく。
最近とみに「怪演」が印象的なヒュー・グラントがリード氏を演じている。柔和な笑顔の陰には、一筋縄ではいかないドス黒いものが見え隠れする。
シスターたちはモルモン教について話をしようとするが、博識なリード氏は宗教に関して自論を展開し2人を言い負かしてしまう。
このあたりのやりとりは、宗教観の薄い人(私もだ)にはあまり興味が持てないのだが、彼が支配欲をむき出しにし、ちょっとアブナイ人物であることは伝わってくる。
不穏な空気を感じた2人は密かに帰ろうとするが、当然無理。もう引き返せないところまできていた。リード氏の罠にまんまと引っかかった2人は、恐ろしいやり方でその信仰心を試されることになる。
これは猟奇ホラーというか、スピリチュアルな要素もある心理サスペンスで、緊張感が半端ない。
後半はおなじみのホラー展開なのだが、「家」が重要な意味合いを持っているところが興味深い。デザイン的にも素晴らしいし、まるでひとりの登場人物のようだった。








