《もりだくさん》のつぶやき | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

今日は魔女が日記を書きますね

《ちゃちゃ丸》が 「言いたい!」「言いたい!!」 と騒いでいますがちょっと我慢してくださいな

 

 

 

《もりだくさん》を保護して1ヵ月になります

 

19年野良で生きて来た《もりだくさん》

歳も歳なので、腎臓が弱ってきています

左目は白内障が始まり、あまりよく見えていないようです

胃腸も弱っていて固形物は鶏のササミの生以外は全部吐いてしまいます

 

 

 

 

 

 

《もりちゃん》、ここでのくらしはどうですか?

 

わたし、ここがすき

ここきて よかったぁ

 

いままで いくつも さむいのきて それから はなが・・ はなっていうんでしょ  かぜと いっしょに ぱらぱらするの

 

そうよ

 

はなきたら あたたかくなって らくになって  それから あついの きて

 

いっしょけんめで がまんして

やっと あついの なくなってきて はっぱの ねどこを つくるんだ

 

そうして また さむいのきて みんなで くっついて  はっぱの ねどこで ねて・・

 

ずっと そうしてた

いつも ちがわなく そうしてた

 

ずっと そうやって きたし  

ずっと そうやって くらすと おもってた

 

 

だけど、だんだん ちがうくなってるの わかった

さむいのも あついのも かわらなくて

かわったのは わたし

 

 

わたし、あんまり はしれなくなって

いやな にんげん きたら にげるばしょ 

それは くらくなって ねるとこなんだけど

 

そこに いけなくなったの

 

 

※ そこは崖下で、猫たちが嫌いな人間や子供たちが騒いだり

暑さや、ちょっとした雨露を凌ぐ重要な場所なのですが

歳を取って弱った《つんでれ》や《ちずのすけ》が最後はそうだったように

《もりだくさん》もまたその崖を上り下りすることが出来なくなっておりました

 

 

いつも きのした・・ きっていうんだよね あの はっぱがいっぱいあるの

 

そこが すきで ねてるけど

にんげん きたら どうしよう

もう いそいでは にげられない

 

あめきたら どうしよう

もう あそこの したには おりられない

 

わたし、どうしちゃったのかな

ずっと げんきに はしったり たかいとこも とびのったり できてたのに

どうしちゃったのかな

 

 

だから わたしは どんどん しんぱいに なってきて

これから どうしたら いいの

わたしは これから どうなるんだろう

って まいにち まいにち おもってて

 

 

《つんでれ》も おなじだった

だから ふたりで いっしょにいた

 

《ふぐり》は わたしたちを たすける、って いったけど

わたしたちは もう あんまり うごけないから、きっと たすけるのは たいへんだと おもう

 

 

 

《つんでれ》が いなくなって

それが どういうことか わかった

《おだぎり》も、《ちずのすけ》も、そやって いなくなったから

 

《つんでれ》が いなくなって

・・さみしかった

これから どうしよう・・ って おもった

 

どうしよう・・

どうしよう・・

 

 

そして わたしは いやになっちゃった

くらして いるのが いやに なった

 

こころが どうしようも なくなって

わたしは うごかなくなった

 

もう・・ どうでも よくなったんだ

すごく つかれたから

 

 

 

そしたら まじょが きて

わたしは ここに きたでしょ

 

わたし、ぼんやりしながら おもったよ

 

ここ・・ いやな にんげん だれも こない

にげなくて いいんだ

 

それから すこしした とき みずが おちてくる おとがして

あめって いうんだっけ?

それでなにかの したに いかないと、って あせって

だけど、わたしの いるとこだけ あめ こない・・ 

このまま してても あめこない

 

ここだったら とおいとこまで あるいて おしっことか しなくてよくて

とおいとこまで あるいて みず のみに いかなくて よくて

ふぁふぁのとこで ねて

おなかが すいたら まじょが ごはんを もってきてくれる

そして くらくなったら まじょに くっついて ねられる

 

 

にげたり、こまったり もう しなくて いい

そのこと わかったから

 

わたしの こころは こまらなくなった

 

まじょは もっと なれたら もっと らくになるよ、って いうけど

もっと らくに なるんだね

 

 

まじょ

わたし、ここで ゆっくり くらせる?

 

くらせるよ

 

よかった・・

 

 

《もりちゃん》、あそこに《つんちゃん》がいるよ

 

 

 

 

《つんでれ》・・ へんな かたちに なったね

 

かみさまに なったんだよ

 

かみさまって?

 

《もりちゃん》を、なかまを まもって くれる ねこの ことよ

 

そしたら 《おだぎり》も 《ちずのすけ》も かみさま?

 

そうよ

 

だから わたしは ここにいるんだね

 

 

 

 

晩寝る前に《もりだくさん》とお話したことをまとめて書きました

 

 

 

 

19年野良で頑張って来て、身体は確かに弱っています

けれど心が楽ならいい

心さえ楽ならそれでいい

 

 

病院に連れて行けば、検査の結果は明白で

しかし今更それらの治療をするつもりは私にはなく

 

だから魔女は《もりだくさん》を病院には連れて行きません

《もりだくさん》に話し掛け、可愛がり、毎日楽しく、不安なく暮らしてもらいます

 

 

 

 

保護時、1.8㎏だった体重は現在2.6㎏に増えました