《たぬたぬ》の日記 ~ 《ビキニ》脱走の顛末 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

やさぐれ《ビキニ》ですが

今朝、物置で憔悴のあまりぐったりしているところを抱っこして家に連れ帰りました

あ、身体的には問題なく、この3日間で経験した焦りによる心がぐったりしていただけです

 

《ビキニ》は今朝がた猫用出入口から戻って来たのですが

魔女がドアを開けたら逃げ去ってしまいました

 

 

脱走後、家に戻るタイミングをことごとく失い

一夜を外で過ごしたことにより、魔女が怒っているに違いないと思い込み

よって二夜目も外で過ごし

この夜は雨が激し目に降り出し

《ビキニ》にしてみればもうどこでどうしていたらいいやらわからなくなってしまったのでしょうね

 

昼間は庭をうろつく姿をまじょねこたちに目撃され

夜は雨に濡れて魔女家周辺をうろつく姿を家族①や魔女に目撃され

激しい雨を避けて深夜に物置に入って埃だらけの段ボールの上でぐったりしていたと思われ

 

 

今日で3日目、捕獲器でも仕掛けるか

しかしこれは《ヤンキー》が入る確率の方が大幅に高く

雨の酷い日はどこで寝泊まりしているかしれない《ヤンキー》はその場所を動けずにいるので

こんな日に物置に入るとしたら《ビキニ》しかいない

 

そう考えて、先ずは物置の入り口を塞いでいる大量の草の入った袋をどけていたら・・

小さく鳴く声が聴こえてきた

それで横を見たら《ビキニ》がちょっと高い場所でこちらに背を向けて寝ていて

名を呼ぶとゆっくりと弱々しく振り返った

 

昨日までは自分の姿が見つかると必死で逃げていたのに・・ どした?

 

周囲にあるものをどけながら《ビキニ》に近寄る魔女

逃げるかな・・ と思ったのだが《ビキニ》はじっとして動かない

 

 

魔女 「《ビキニ》、大丈夫?」

 

ビキニ 「待ってた・・」

 

魔女 「待ってたの?」

 

ビキニ 「きっと魔女来ると思って待ってた」

 

魔女 (どういうつもりだい・・)

 

ビキニ 「私・・ 疲れた」

 

魔女 (自業自得だろうが)

 

ビキニ 「抱っこ・・」

 

魔女 (何言ってんだこいつ)

 

 

手を伸ばして抱き寄せましたよ

《ビキニ》はぐったりした感じで魔女に抱かれ、やっと家に戻った

 

しかし3日に渡る外暮生活で精神がまったく落ち着かず、キョドってしまっていて

家に入るやクローゼットに立て籠もってしまった

 

 

 

《たぬたぬ》

 

ここからは僕が日記を言います

 

 

《ビキニ》を心配し過ぎて疲れちゃった僕

 

 

 

僕らは《ビキニ》が帰ってきたことをすぐにタッチし (察知でしょうよ)

《ビキニ》が逃げ込むようにして入って行ったむろじぇっとをのぞきいに行きました

 

《ビキニ》は魔女がだらしなくした服の上でうずくまってました

僕らは《ビキニ》の匂いをかいだりしてそばにいたけど

そのうち飽きてくろじぇっとから出ました

 

だけど、《じゃじゃ丸》だけは僕らと違って《ビキニ》に付き添いました

《ビキニ》のそばで寝てました

 

それからしばらくしてくろじぇっとをのぞいたら

《ビキニ》は高く積んだ箱(衣装ケース)の上にいました

魔女が言うにはそれは物置生活の延長らしいです

《じゃじゃ丸》は相変わらず《ビキニ》のそばにいました

 

 

《ビキニ》が帰って来なくて、《じゃじゃ丸》は毎日《ビキニ》のことを心配し続けてました

もちろん僕も心配しました

それは目の形が違うくなるほどだったけど

《じゃじゃ丸》ほどではありません

 

《じゃじゃ丸》はずっとテラスの手すりに登って、《ビキニ》の動きを注目し

いっしょけんめで声を掛けてました

 

「《ビキニ》ー、帰って来なー!!」 

「窓もアトリエのドアも開いてるってよーー!!」 って

 

だからこのところ、ご近所さんはずっと《じゃじゃ丸》のかん高い声を聞かなきゃいけなかった

迷惑だよね~

 

だけど僕、《じゃじゃ丸》がこんなに家族思いだと知らなくて

魔女に言ったら魔女も知らなかったって

《じゃじゃ丸》、実はものすごく心の優しい猫だったんです

びっくりでしょう

 

 

で、くろじぇっとの《ビキニ》だけど

ずいぶんして魔女が呼びに行きました

 

そしたら《ビキニ》は《じゃじゃ丸》に連れられて小さく鳴きながらくろじぇっとから出て来ました

そうしてやっとりゃびんぐに入りました・・ けど

今度はりゃびんぐの隣の部屋のみんなで破いた押し入れの入り口から中に入ってしまいました

 

それから夕方になって、《じゃじゃ丸》に説得され

やっとそこから出て来て僕らの部屋でくつろいでました

 

 

ここでも《じゃじゃ丸》が《ビキニ》を見守っています

 

 

 

今、《ビキニ》はごんごん寝てます

ほんとうに疲れちゃったんだね

 

 

 

 

どうやら外生活を体験すると家生活を思い出すまでに階段をけるみたいです(段階を踏むでしょうが)

 

 

 

じゃじゃ丸 「やっと家族がそろったね!」

 

 

《じゃじゃ丸》はとっても心の優しい子だったんだね

僕たち誰もそのこと知らなくてごめんなさい