《ビキニ》の提案と、スイカを運ぶ仔猫 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

《ビキニ》

 

私、思ったんです

前はいろんな猫がここで日記を言ってたって

特に《ジョン ブリャン》って猫が日記が上手だったって

だから私も《ジョン ブリャン》みたいになりたいな・・ って思ってるんだけどね

 

それでみんなに言いました

 

 

私 「みんな、ちょっと聞いて!」

 

みんな 「なにさ」

 

私 「みんなも日記を言いなよ」

 

ちゃちゃ丸 「ええーー!!」

 

私 「私みたくじょうずに長く言えなくてもいいからさ」

 

たぬたぬ 「なにを、どうやって言ったらいいかわかんないよ」

 

私 「自分が見たことや、面白いな、って思ったことや 何でもいいんだよ」

 

ちゃちゃ丸 「なんでもいいの?」

 

私 「そう 最初はさ、少しでもいいんだよ  そのうち もっと言いたくなったらたくさん言えばいいんじゃない?」

 

たぬたぬ 「少しでもいいの?」

 

私 「うん、少しでいいよ  《じゃじゃ丸》も言えるでしょう」

 

じゃじゃ丸 「僕、無口だから・・」

 

たぬたぬ 「嘘つけ! おまえ死ぬほど寝言言ってんぞ!!」

 

じゃじゃ丸 「そうなの?」

 

たぬたぬ 「そうだよ! 夢の出来事でも言っとけば?」

 

 

78 「《スーリヤ》も言うの?」

 

私 「・・」

 

ちゃちゃ丸 「短くていいなら、僕 言えるかも」

 

私 「どんなこと?」

 

ちゃちゃ丸 「『ゆうべ たっきゅうびんの箱で寝ました』、とか」

 

私 「・・」

 

 

私、みんなに日記の分量を教えようと思う (要領だろう・・)

ちょっと頑張ってみるね!

 

 

・・・・・

 

 

昨日魔女は3ヶ月に1度のエコー検査の日で

この日は病院がある鎌倉まで快適なドライブが楽しみなの

 

で、病院から帰る途中に業務用スーパーがあるんだけど

そこは周囲に大きな工場を擁する会社や、高校があるのね

そういう訳でここは他の業務用スーパーとは違ってお弁当がかなり充実してるの

 

魔女はスーパーのお惣菜はどうも食べられないんだけど

ここのはおかずの量が多く、結構まともで(ご飯はイマイチ)

なんたってお値段が全部¥348とお安いの

 

それで昼のお弁当と、夜に具だらけの太巻きを買おう、と思って寄ったのに・・

 

『本日機械の故障によりお弁当類はございません』 とか

 

 

何の機械の故障だよ!

炊飯器かい!!

 

 

ったく・・

ひどい番狂わせにご機嫌ナナメの魔女

 

店を出ようとしたら

店頭に、本日の特価で大きめのスイカが¥900 って書いてある

 

私、¥1000以上のスイカは買わない(買えない)のでここ数年、スイカ食べてない気がする

 

買ったよね

これでもうご機嫌治ったもんね

 

 

で、家に帰って来て、色々やることがあったので取り敢えずキッチンの床にスイカを置いておいたの

そのまま忙しくしてて忘れ去っていたら

 

誰かが呼びに来た

 

魔女 「《たぬたぬ》だっけ?」

 

たぬたぬ 「なにが?」

 

魔女 「ゆうべ、《スーリヤ》の戦いを教えに来たの」

 

たぬたぬ 「そうだよ」

 

 

それで行ってみたら・・

 

 

たぬたぬ 「ちょおっと 待ったあーー!」

 

魔女 「どうしたの?!」

 

たぬたぬ 「僕が日記を言う!」

 

 

 

《たぬたぬ》

 

魔女を呼びに行ったのは僕です

だって・・

《スーリヤ》がすごい顔してスイカと戦ってたから

 

 

スーリヤ 「でてこいよっ!!」

 

 

スーリヤ 「でてこい、ってば!!」

 

 

スーリヤ 「こいちゅ・・ なんて でぶなんだ」

 

 

スーリヤ 「よわむしめ!」

 

ちゃちゃ丸 「魔女、この子変だよ」

 

じゃじゃ丸 「《スーリヤ》、スイカに弱虫なんていないんだよ」

 

スーリヤ 「こいちゅ、しゅいか、って なまえなのか!」

 

 

じゃじゃ丸 「そやって引っ掻くのやめな!」

 

スーリヤ 「だって、よわむちで ふくろから でてこないんだもん!」

 

じゃじゃ丸 「それは重たいからだよ!」

 

スーリヤ 「でぶなのは 《じゃじゃたん》と おんなじ  か?」

 

じゃじゃ丸 「僕はスイカじゃねえ!!」

 

ちゃちゃ丸 「子供相手に急にキレるのやめな!」

 

 

スーリヤ 「こいちゅめー!」

 

僕 「どうすんよ・・ こいつ」

 

魔女 「・・好きにさせときな、どう頑張ったってどうにもなんないんだから」

 

 

スーリヤ 「じぇったい まけないじょーー!!」

 

 

 「魔女ーー!!」

 

魔女 「今度は何?!」

 

僕 「《スーリヤ》がスイカを引きずりまわしてる!!」

 

魔女 「ええーーー!!」

 

 

《スーリヤ》がスイカをリビングに運んできた!!

 

袋を咥えて引っ張って運んできた!

 

す、すごい歯の力だ

 

 

 

スーリヤ 「まけた・・」

 

 

運んでいたら途中から袋が逆さまになったみたい

それでもうスイカを袋から出せなくなって、負けたんだって

 

 

終了だね

 

・・と思ったら

 

 

 「魔女ぉぉぉぉーーー!!」

 

魔女 「今度はどした!」

 

僕 「《スーリヤ》が狂ったみたいに袋を噛みちぎってる!」

 

魔女 「もう・・ 放っておきなさい・・」