まじょねこ日記 ~ 怪我(病気)の功名 ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

《たぬたぬ》は魔女がネパールに発った後の2日間はぐったりとして動かなかったようだが

その後は留守番の家族①らが懸命に遊んでやったりして、だいぶ心を持ち直したらしく

 

けれどそのうち体を舐めまくるようになり

魔女が帰国した時には背中の毛が薄くなっている部分があり

腹部の毛もすっかり少なくなってピンクのお腹が丸だし

然も後ろ足の裏側は禿げてしまっていた

 

そうして蚤がいた

これは毎日出入りを繰り返していた《にぃ》の置き土産だと思われ

 

私は帰国した日にフロントラインをまじょねこ全員に滴下した

 

しかし《たぬたぬ》だけはいつまでも痒がり、1日中ひっきりなしに体を舐めていて

何故か魔女から片時も離れず、どこに居ても膝に乗って来て、用事があるからと降ろすと、必死の形相で体にしがみ付いてくるのだ

 

これは痒みとは関係ないと思われ・・

単なるまじょコンかも知れない

 

この状態は間違いなく蚤のアレルギーだろうな

 

 

それで今日動物病院に連れて行ったのだけど

キャリーに入るのを大いに拒み、キャリーの中では大鳴きし

 

鳴きながら連れて行かれる《たぬたぬ》を心配した軍団は

ドアの前に集まってそれは心配顔で《たぬたぬ》を見送った

 

《たぬたぬ》は車の中でも変わらず鳴きまくり

 

診察室の中で先生を待つ間も大鳴きして

非常にうるさかった

 

 

たぬたぬ 「こ、これは・・」

 

魔女 「お馴染の診察台よ」

 

 

たぬたぬ 「ひゃーー!! 怖い!」

 

 

たぬたぬ 「ぼく、あそこには ぜったいに乗らないからね」

 

 

たぬたぬ 「魔女、ぼくを離さないで!」

 

魔女 「診察するんだから離すわよ」

 

 

たぬたぬ 「ぜったいに離れないから!!」

 

 

まるで幼児のように魔女にしがみつくも

《たぬたぬ》は無理矢理診察台に乗せられ・・

 

結果、案の定 蚤のアレルギーを発症していて

薬が処方された

 

診察を終え、先生と魔女が自身のことや互いの近況などを話している間

《たぬたぬ》は鳴きもしないで寝そべっていた

大変良い子で寝そべっていた

 

家に帰って、キャリーから出された《たぬたぬに》駆け寄るみんな

 

 

ビキニ 「《たぬたぬ》、大丈夫?!」

 

ちゃちゃ丸 「やなこと された?」

 

たぬたぬ 「いやあ~ なかなか良かったよ」

 

78 「何が?」

 

たぬたぬ 「病院ってさぁ、ここよりずっと快適なんだ」

 

ビキニ 「うそ!」

 

たぬたぬ 「そう思うでしょう、ところが快適なんだ」

 

チャンドラ 「だって、知らない人に触られたでしょ!」

 

たぬたぬ 「それが終わったら快適なんだ」

 

ビキニ 「どうして病院が快適なのさ!」

 

たぬたぬ 「病院は涼しいんだよ~ こことぜ~んぜん違うんだ」

 

 

ご機嫌で戻って来た《たぬたぬ》に、みんなは心配をするのをやめ

それぞれのお気に入りの場所に散った

 

 

たぬたぬ 「いや~、病院は快適だったな~」

 

 

窓辺で涼む・チャンドラ 「《チャン》が拒否した病院が快適だって・・ どういうこと?」

 

 

やはり窓辺で涼む・78 「病院は涼しい・・ って どういうことなんだ」

 

 

洗面所で涼む・ビキニ 「魔女、病院って涼しいの?」

 

魔女 「・・涼しいかも」

 

ビキニ 「どうして?」

 

魔女 「・・エアコン、ってのがあるから」

 

 

テラスで涼をとる・ちゃちゃ丸  「涼しい、ってなに?」

 

 

暑苦しい部屋でいまだ封印を続ける・じゃじゃ丸 「・・」

 

 

暑いから水に近い温水のバスタブで涼をとっている魔女のところに

封印を中止して《じゃじゃ丸》がやってきた

 

 

じゃじゃ丸 「まじょ・・」

 

魔女 「どうしたの?」

 

じゃじゃ丸 「しんしゃちゅさえおわれば びょーいんは かいてきなんだって 《たぬぅ》が 言ってるんだけど、うそだよね」

 

 

たぬたぬ 「何言ってるんだよ」

 

じゃじゃ丸 「あ! 《たぬぅ》」

 

 

たぬたぬ 「ぼくの言ってること、ほんとだよね! 魔女」

 

 

たぬたぬ 「そのこと、魔女からもみんなに言ってよ!」

 

魔女 「・・」

 

 

たぬたぬ 「病院・・ 涼しかったなぁ」

 

 

 

おまけ

 

2014年の今日、

魔女がネパールから帰った時のまじょねこ軍団