図々しいヤツに天罰を | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

一昨日のこと

朝、けもの道軍団にご飯をあげていると

リードに繋いだアビシニアンを散歩させている豪邸のお嬢様に声を掛けられ

 

マロン色の子が怪我をしているとのこと

詳しく聞いたらそれは明らかに《せてぃお》で

顔から血を流し、泥だらけの体で逃げて行った、と教えてくれた

 

相手は紛れもなく《ぶす》だ

 

 

《ぶす》は夏の間は公園下の大きな駐車場や道路沿いの駐車場にいて

どういう訳か冬になるとけもの道に移動する

 

去年から今年にかけての冬も、けもの道では《ぶす》に追い回されれる猫たちの叫び声が響き渡っていた

そうしてまた冬が来て・・ けもの道軍団の憂鬱が始まった

 

しかし今年の《ぶす》はあらゆるところに出現し、皆を悩ませている

 

例えば地主さん宅の庭の小屋(《あんず》の子どもたちが寝ていた小屋ね)

そこから《ぶす》が出てきたって

 

あいつ・・ 《あんず》がそこで寝てくれたら、という思いから奥様が撮を開けっ放しにして、そのままにして置いてくれている暖かいフリースが敷かれた子猫たちが愛用していたベッドで

・・寝ていたに違ない

 

しかも、地主さんの庭にいる子たちも《ぶす》と喧嘩して負けたって

 

そしてご近所の奥様からも、可愛がってくれている《しゃっぽ》を始めとするのらさんたちのご飯が《ぶす》によって奪っているとの話を聞いた

 

 

《ぶす》はのらさんだけど、彼には面倒をみてくれる家があって

だからあんなにデカいんだし

 

いいところもあるのよ

《たんぽぽ》や《しゃま》、《らぶ》に《とらたん》もずっと《ぶす》が守っていてくれていた

 

そんな《ぶす》がどこでスイッチが入るのか、いきなり特定の誰かを追い掛け回し、痛めつける

 

《ぶす》・・ もう10歳を優に超えてるんですよ

 

 

話しは戻って

《ぶす》にやられてしまった《せてぃお》

いまや《ぶす》よりデカく、未去勢 (臆病すぎてどうしても捕まらない)

かたや《ぶす》は去勢済

 

思い出すわ・・

《ぶす》が去勢されて駐車場にやって来た夜のこと

 

《たんぽぽ》たちみんながいる前で

「どっかの ババアに やられた!!」 と、魔女の膝で大泣きしてた

 

 

 

《せてぃ》と《せてぃお》のエリアに《ぶす》がやってきてわがもの顔でのさばり

《せてぃ》は怒り、《せてぃお》は逃げ出かけていた

 

それでも《せてぃお》は自分たちの場所を守ろうとしたんだろうね

勇気を奮い起こして《ぶす》と闘ったのだ

 

《せてぃお》が泥だらけで顔から血を流していたと聞き

魔女は心密かに《ぶす》も怪我をしていることを期待した

 

あの歳で、しかもこの前、口をこじ開けてみてみたら、上の牙はもう2本ともなかった

2歳半の若い《せてぃお》が傷ついているのなら、老猫の《ぶす》も痛手を負っているに違いない

 

どうか、命にかかわらない程度に怪我をさせられていますように

《ぶす》にはそろそろ引退してもらわないとほんとうに困る

 

 

その翌日の昨日

《せてぃお》が姿を現わした

身体の泥は拭えていて、血は止まっていたものの左頬が腫れあがって目もちゃんと開けられなくなって可哀想なことになっていた

気の毒過ぎて、写真も撮れない・・

 

それでも抗生剤入りのご飯を懸命にご食べてくれた

少し残したけど・・

傷口に薬を塗りたいけれど、臆病で触らせないからそれは無理だ

 

しばらくじっとしていなさいよ

と、《せてぃお》声を掛け、魔女は公園に向かった

 

 

そして帰り道

けもの道に差し掛かる手前で、見上げた空の手前に大きな蜘蛛さんが巣を張っているのを見つけた

人の手が届かない高い所に大きな巣を張って、そのど真ん中で足を広げている様子が誠にカッコよく

 

 

 

 

そんな蜘蛛さんを見上げていたら

 

足の上に何かが乗って・・ 重くて・・ 温かい

 

視線を足元に移すと・・

 

 

出たよ!!

 

 

ぶす 「まあじょおおお~ん💛」

 

 

無傷かよ!!

 

 

ぶす 「むきずですけど なにか?!」

 

 

この後魔女を追ってけもの道について来たから

追い掛け回してやった

 

なんなんだ・・

コイツ、なんでいつまでも強いんだ