のらねこ日記 ~ 《ふぐり》の受難 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

昨夜、忘年会に行く時にのらさんご飯を車に積み込んでおいて

帰りはそのままのらさんご飯にまわった

 

深夜の公園も見回った

みんなを起こさないように忍び足で

 

 

2週間ほどぶりに姿を現わした《ふぐり》

 

あの時《ふぐり》は私に森の中をうろついていたというようなことを言った

 

その数日後、甘えるふぐりを撫でていて、ギョッとした

私の手が身体の左わき腹辺りでこぶ状のものに当たったからだ

 

腫瘍・・?

心臓がが冷たくなる

 

この若さで腫瘍・・ 

 

まさかそれはないと思い、腫れた部分を慎重に確認する

それは内臓ではなく、皮膚に張り付くようにして大きく膨らんでいた

思ったより硬いのが気になって、丁寧に触ってみる

 

我慢をして触らせる《ふぐり》

 

そうこうしていると、皮膚の一部からリンパ液が出て来た

 

まさか腫瘍・・

と思っていたので肩を撫で下ろす

 

翌日、抗生剤の飲み薬と、抗生剤の軟膏を持って行き

薬を飲ませ、さらに腫れた傷口を押して膿を出し、そこに軟膏を塗る

 

 

《ふぐり》が森をうろついていた、と言ったことに違和感を感じ

 

 

魔女 「《ふぐり》、あなた もりをうろついてたんじゃなく、もりのなかで じっとしてたんでしょう」

 

ふぐり 「・・」

 

魔女 「なにがあったか いいなさい」

 

ふぐり 「・・」

 

魔女 「いいなさい」

 

ふぐり 「・・」

 

魔女 「にんげんに やられたね」

 

ふぐり 「・・うん」

 

 

 

実は1ヶ月ほど前

深夜の公園入り口から猫に向かってBB弾を打っている者がいると知らされていた

それで近所の方やボラさんたちにも注意をお願いしていたのだが

 

その後、ご近所の奥様から今度は朝に若い男(多分登校途中の高校生)が公園入口組の《まつこ》と《くろす》をめがけて石を投げているのを見たという情報が入った

《まつこ》は逃げたが、《くろす》はベンチ下にうずくまっていたという

 

私が猫たちが集まるいつものベンチに行くと、ベンチ下に夥しいBB弾の球が落ちていることが多々あって

 

 

公園に住む猫たちは喧嘩なぞしない

ここにはよそ者も入り込まない

猫同士の喧嘩は絶対にあり得なく

 

れは事故でもなく、虐待だ

 

負傷した《ふぐり》は森に隠れて、腫れに、痛みに耐え、じっとして過ごしていたのだ

 

 

久しぶりに現れた《ふぐり》の挙動はおかしく

何時ものベンチでご飯を食べる時もビクビクしていてまったく落ち着きがない

ちょっとした物音にも過剰に反応し

かなり様子がおかしい

 

 

どうして けがしたこと まじょに いわなかったの・・ と問うと

 

ふぐり 「だってぇ しかられると おもったんだもん」

 

 

くう 「《ふぐり》ってば しらない にんげんに よばれて ちかよって いったんだ」

 

魔女 「そうだったの?!」

 

 

くう 「そうだよ ぼくだったら ぜったい しらない にんげん しんようしない」

 

 

魔女 「《ふぐり》、しらない にんげんに ちかづいたら だめって いってるでしょう!」

 

ふぐり 「・・ごめんなさい」

 

魔女 「これで もう わかったね!」

 

ふくり 「うん」

 

 

ふぐり 「こんど わるい にんげん きたら ここから にげる」

 

魔女 「そうよ」

 

 

ふぐり 「それとか こやって かくれる」

 

魔女 「とにかく ちゃんと しってる ひとじゃなければ にんげんには ちかよらないで」

 

ふぐり 「わかった」

 

 

 

毎日の薬が効いて、今日あたり《ふくり》の傷の腫れはかなり引いた

 

 

それにしても

コソコソとひと気のない時を見計らって猫を虐める卑怯者

 

私の前でやってみろや

100倍痛めつけてやんから

 

こういうヤツらはバカ過ぎて自分も痛い目に遭わないと相手の痛みがわからない

 

 

こういうことがあると

のらさんたちに一日中張り付いているわけにもいかない自分にジレンマを覚える