これについて私はまだ皆様にお知らせしていませんでした
保護した《ゆず》が危なかった時はあんなにご心配をいただき
日々の生活を見て賢く可愛いと褒めていただき
７９日間の魔女家での生活を経て新しい家に旅立つ時、読者様は私と一緒に葛藤してくださった
そして最後は《ゆず》と《ぽんず》の幸せを心より祈って送り出していただきました
心から感謝を致しております
昨夜の台風で散ったプルメリアの花たち
《ゆず》と《ぽんず》の新しい『おかしゃん』的な人はみぃちゃんです
みぃちゃんは２歳で魔女のアトリエに通い始めました
確かその前にお兄ちゃんのそうたくんがアトリエに通っていて
当時もアトリエにはたくさんのまじょねこが出入りしており
ふたりともまじょねこたちを大好きになって、どの猫たちも可愛がってくれていました
当時、《今日ちゃん》と言う猫がいて（ 『今日ちゃんのお花』の《今日ちゃん》です）
この子は腎不全でありました
《今日ちゃん》は治療の施しようもなく、日々痩せていきました
そこがお気に入りなのか、いつも駐車場におりました
ある土曜日、魔女は駐車場の《今日ちゃん》の口元にラッピングが外されたキャンディーが置かれてあるのに気づきました
次の土曜日にはクッキーが
次の土曜日も・・
それは魔女が子どもたちに配ったお菓子
そして《今日ちゃん》の口元にそれを置いてくれたのはそうたくんでした
痩せてゆく《今日ちゃん》が心配でならなかったのでしょう
自分が貰ったお菓子を食べずにポッケにしまっていたのはそういう訳だったのです
みぃちゃんは大学生になりました
ひと月ほど前、家族で保護猫センターに行く機会があり、そこに収容されている猫さんたちを見て
家族で猫さんを迎えよう、という話になり
みぃちゃんが、まじょのところで困っている猫さんがいたら家族に迎えたい、という諭旨の連絡をくれました
その時魔女は《ゆず》を保護していて、《ぽんず》の保護も決めたところでしたので
兄妹ふたりで家族にしてもらえないかという魔女の頼みました
それをみぃちゃんは快諾してくれました
その日、みぃちゃん宅に着き、キャリーから出された《ゆず》は、早速お部屋探検を始めました
兄妹が住む部屋はリビング・ダイニングです
キャリー内でネットから出された《ぽんず》は脱兎の如く奥に駆けて行き・・ 姿を消しました
どこかに隠れたのです
猫との暮らしは初めてのみぃちゃん一家
色々魔女に聞いてくれ、おもちゃや好みの食事など必要なものを用意し
さらに手作りのベッドもふたつ用意されていました
早速遊んでもらう《ゆず》
おもちゃに飛びついています
その途中で《ゆず》は何回かお兄ちゃんを捜しに行きますが見つからずに戻って来ます
遊んでいる最中にトイレに砂が入っていないことに気づいた《ゆず》
トイレを覗き込んで 「しゅな ない」
みーちゃんが急いで砂の袋を切り、魔女がトイレに入れたら気が済んだようす
今度はシャカブンの持ち手を咥えて来て遊びを要求する《ゆず》 かなり大物です
その間も何度かお兄ちゃんを捜して歩き回るも見つからず
やってきたおばあちゃんに延々とカシャブンで遊んでもらう《ゆず》
その頃《ぽんず》は・・
蓋の開いた洗濯機の中におりました
頭に洗濯物を被り、体は丸出し状態で・・ 現実逃避を致しておりました
こうして始まったふたりの新生活
やっぱり《ゆず》はお兄ちゃんの世話をやきながら暮らすことになりそうです
外の生活では、《ぽんず》よりずっと用心深く、決して人に懐かなかった《ゆず》が
今では何でも自分で考え、判断できる立派な仔猫になりました
名前はこれまで通り《ゆず》と《ぽんず》です
母親の《あんず》と一緒の頃
母親のおっぱいを飲む兄妹
出掛けてしまった母親を待つふたり
右が《ゆず》、左が《ぽんず》
《ぽんず》と 《ゆず》
《ゆず》が見詰める空
この時見上げた大空を、もう見ることはできないけれど
《ゆず》
あなたの賢く美しい心を育てたすべてに感謝します
・・・・・
２０１９年の今日
魔女はヒマラヤに囲まれておりました
早朝のニルギリ
朝陽に輝くマチャプチャレ
ニルギリは魔女が大好きな山
マチャプチャレは登山禁止の聖なる山
またヒマラヤを観たい
いつも乗るポカラージョムソン運航の小型機
数か月前にジョムソン手前で墜落し、搭乗者全員が死亡したのと同じ機種