まじょねこ日記 ~ 《にぃ》の乱 ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

前日からウンチの臭いがしてたんだ

 

それがどこからだかわからず

テラスに出入りする時が一番臭うので

家族①は 誰かがどれかの植木鉢にウンチをしてるんだよ! と決めてかかった

 

しかしそれらしい形跡はなく・・

 

そうこうしているうちに

《たぬたぬ》がやって来て怒ったように言った

 

 

たぬたぬ 「まじょ いいかげん かたづけてよ!!」

 

 

何のことだと思ったら

《たぬたぬ》は猫布団に魔女を導き、非常に機嫌の悪い顔でそれを見た

 

えええーーー!!!

何で猫布団にこんなモリモリウンチが?!

 

 

まさかみんなが寝る布団にウンチがしてあるとは夢にも思わないから・・ わからなかった

 

たぬたぬ 「こんなにでっかくて、こんなに臭いのに どうして わかんないんだよ!!」

 

《たぬたぬ》は白目を剥くようにして魔女に怒った

 

それはそうだ

猫布団はそこからみんながテラスに出入りできるように窓際に置いてあって

テラスへの窓は常に軍団が出入りするように開いている

 

でっかいモリモリウンチはその出入口近くに渦巻き状にしてあって

軍団はテラスの出るのにウンチより手前からジャンプして飛び出さなければいけなかった

 

それにしても誰がこんな・・

 

おかげで長年使い続けていた猫布団のカバーと布団は廃棄となってしまった

 

 

魔女 「《チャンドラ》、誰があんなことしたか知らない?」

 

チャンドラ 「知らないけど、私じゃないわよ!」

 

 

ビキニ 「誰がやったか知らないけど、《ビキニ》じゃないからね!」

 

 

魔女 「《ちゃちゃ丸》、あそこでウンチした猫見てなかった」

 

ちゃちゃ丸 「見てない、 けど、おげひんだよね!」

 

魔女 「《じゃじゃ丸》も も見なかった?」

 

 

魔女 「いくらこの子がアレでも、あんなことはしないな・・」

 

 

魔女 「《78》も誰がやったか知らないわよねえ」

 

78 「もう その話はしないで・・」

 

 

78 「思い出したくもないわ!」

 

 

 

ということは・・  《にぃ》・・

 

《にぃ》の仕業なの?!

 

どうして?!!

 

そういえば《にぃ》、昨日からから帰って来てないわ

 

 

結局《にぃ》は・・ 都合3日間家に帰らなかった

 

 

犯猫は《にぃ》に違いなかった

でも何故そんなことを?

 

魔女はそれを解明した

 

廊下にあるのは《にぃ》専用のトイレで

それは《にぃ》が夜にセキュオリテイで出入りするのでそこに置かれており

 

一方お部屋組軍団は、暑くなって2階のリビングのドアを開け放ったので比較的涼しい1階まで自由に行き来できるようになり

廊下にある《にぃ》のトイレをみんなが使い始めた

 

《にぃ》はあれで奇麗好きな子で

最初は我慢をしていたものの、あまりにみんなが自分のトイレを荒らすものだから

 

流石にキレたんだろうね

 

あの猫布団の大盛りウンチはその報復だったのだ

 

キレてみんなの布団に嫌がらせのウンチした後・・

ハッと我に返って、 とんでもないことをしてしまった!! と気づき

 

気に病んで3日間帰れなかった  

というわけ

 

で4日目の朝に姿を現わした《にぃ》

3日もあればみんなあんな出来事は忘れ去ってると踏んだんだろうね

 

至極普通の顔して家に入って来たよ

 

 

にぃ 「まじょ~ ぼくの きばが ぬけたの しってたよね」

 

魔女 「知ってた」 (関係ない話を始めたよ・・)

 

にぃ 「ぬけちゃった あと みせたっけ」

 

魔女 「うん・・」 (見たし)

 

にぃ 「ちゃんとみてほしい!」

 

魔女 ・・「じゃあ、もっと口開けてみて」

 

 

にぃ 「ほら~」

 

魔女 「大きな穴が開いてるわね」

 

にぃ 「でしょう!」

 

魔女 「で、抜けた歯はどうしたの?」

 

 

にぃ 「え・・?」

 

魔女 「抜けた牙」

 

 

にぃ 「きば・・?」

 

 

にぃ 「きば・・」

 

 

 

魔女 「食べちゃったの?」

 

にぃ 「・・」

 

 

にぃ 「ぼく たべちゃったかしんない」

 

魔女 「猫は吐きだすより飲み込む方を選び勝ちだからねぇ」

 

にぃ 「うん・・」

 

魔女 「ところで《にぃ》」

 

 

にぃ 「なあに?」

 

魔女 「誰かが猫布団にモリモリうんちしちゃったんだよ」

 

にぃ 「・・」

 

魔女 「それでね」

 

 

にぃ 「ぼく・・ なんだか ねむくなってきちゃった・・」

 

 

・・ったく