スッタモンダのまじょねこ軍団 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

昨日のお話ですが

 

鳥の囀りに心地よく目を覚ますと・・

 

 

まじょねこ軍団が集団脱走しておりました

 

またかい! 

 

夜中に《たぬたぬ》がリビングのドアをこじ開け

みなして猫用出入口から脱走いたしてございます

 

 

起き抜けの魔女はまだ脱走を知らず

隣に寝ている《ゆず》に 「おはよう」 と声を掛けました

 

すると《ゆず》が 「ぴゃ~」 と返事する前に目の前の庭から子猫がギャン泣き

聞いたこともない声だったので知らない子猫が迷い込んできたのかと窓から覗くと・・

 

庭の真ん中で雑草に埋もれた《じゃじゃ丸》が悲惨な声をあげておりました

聞いたこともない声と申したのは、《じゃじゃ丸》は声を出して鳴かないから

実は鳴けるんじゃん!!

 

玄関を開けるとそれこそ脱兎の如く家の中に飛び込んで魔女に抱きつく《じゃじゃ丸》

 

 

リビングを覗くとそこはもぬけの殻

 

二階のテラスから庭を見ると

集団脱走でせきゅおりてい担当の《にぃ》が大忙しでありまして

 

誰かがこの下の道を降りて行ったのでしょうね

《にぃ》がその動向を見詰めています

 

 

魔女 「《にぃ》、みんなを見張ってて!」

 

にぃ 「むりだよ! みんな あっちやこっちや いっちゃったもん」

 

魔女 「じゃあ、《ちゃちゃ丸》だけでいいから 探して来て」

 

 

そうやって《にぃ》に頼みごとをしている時にふと見たら・・

 

 

かくれんぼしてるつもりの《たぬたぬ》が・・

 

 

《チャンドラ》と《78》が魔女の呼びかけを聞きつけて帰って来て

誰にも見つけてもらえなくて嫌になっちゃった《たぬたぬ》が帰って来て

残るは《ビキニ》と《ちゃちゃ丸》だけ

 

《ビキニ》はそこらへんにいるんだけど、たぶん夜まで戻らない

なぜならそんな子だから

 

世間知らずの《ちゃちゃ丸》を捜しに出る

 

道の真ん中を遠くからのんびり歩いて来る《ちゃちゃ丸》を発見

 

いまだかつて走る車を見たことがないお坊ちゃま君

無謀なことをやっちゃってるよ

 

魔女に気づいて駆けてきたので抱き上げて家の中へ

 

クソ暑い中、軍団を捜し魔女の体内温度が上昇

しかたないからエアコン入れましたよ

 

そうしたら・・

 

 

速攻でリビングとキッチンを隔てる大判のカーテン(布)を両手で寄せて包まる《たぬたぬ》

 

 

魔女 「何の真似よ・・」

 

たぬたぬ 「えあきょん したでしょ」

 

魔女 「だってすごく暑いんだもの」

 

たぬたぬ 「寒い・・」

 

魔女 「なに言っちゃってんの」

 

たぬたぬ 「こうでもしなきゃ いられない」

 

 

たぬたぬ 「なんて 家だ・・」

 

魔女 「なんて 猫だ・・」

 

 

《たぬたぬ》のせいでフックが外れそうなこのカーテンの裏では

やはりエアコンから避難した《チャンドラ》がうずくまっていて

 

《ちゃちゃ丸》はエアコンの風が来ない部屋の隅の箱の中で丸まり

《78》は日当たりのいい魔女の机の上で

《じゃじゃ丸》は天窓から降り注ぐ陽の光を浴びながら・・

疲れて寝ちゃったよ

 

なんて奴らだ・・

 

 

さてこちらはドアが開いていても廊下にさえ出ない良い子の《ゆず》

 

昨夕、《じゃじゃ丸》がご飯を少し残したので

勿体ないからそれを食べてもらおうと・・

 

 

魔女 「《ゆずちゃん》」

 

ゆず 「にゃあに?」

 

 

魔女 「こどものじゃない ごはん たべられるかなぁ」

 

ゆず 「こども・・ にゃに?」

 

魔女 「《ゆず》は ちっちゃいから こども

で、《じゃじゃまる》みたいな おっきいこがたべる ごはんなんだけど」

 

 

ゆず 「たべりゃれりゅ!」

 

魔女 「ちょっと かたいけど たべられる?」

 

ゆず 「かたい・・ にゃに?」

 

魔女 「ぎゅって かみつかないと いけないかもしれないの」

 

ゆず 「やってみりゅ!」

 

 

それでご飯を差し出すと

 

 

やはりちょっと硬いのね

 

 

お鼻にいっぱい皺を寄せて懸命に食べてくれました

 

 

その夜

 

魔女 「《ゆず》、ごはん ちゃんと たべて えらかったね!」

 

ゆず 「《ゆじゅ》 かたいのだって たべられりゅもん!」

 

 

ゆず 「こでだって かみちゅけるもん!」

 

魔女 「なかまを かじらない!  ごじらさんが いたい! って いってるよ」

 

 

《ビキニ》は夜になって帰ってきました

夜は《アライさん》たちがご飯を食べに来るから外をうろつかないで欲しいんですけど!