まじょねこ日記 ~ 《にぃ》の言い分 ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

今朝、《にぃ》が帰ってきました

怪我もなく無事に

 

抱きしめて喜ぶ魔女

 

しかし《にぃ》はすこぶるご機嫌が悪く

いつもだったら抱き上げらると魔女の顔に涎がつく程スリスリを繰り返すのに・・

両手を突っ張って嫌がり、床に飛び降りた

 

それからテラスに出て行ってしまい・・

部屋に戻らない

 

 

魔女 「《にぃ》、部屋に入りなさい」

 

にぃ 「やだ・・」

 

 

魔女 「いったい どうしたの」

 

にぃ 「まじょは ぼくが いないほうが いいんでしょ」

 

魔女 「何を言い出すの! とにかく部屋に入りなさい」

 

 

そうして《にぃ》を無理矢理部屋に入れ

なにか様子がおかしいから話を聞くことに・・

 

 

魔女 「あなたがいない方がいい、って どういうこと?」

 

にぃ 「だってそうじゃん! まじょは ぼくを おいだそうとしたじゃない」

 

魔女 「そんなことしてない!」

 

にぃ 「したよ! しかも あしで」

 

魔女 「洗面所でのあのこと?」

 

にぃ 「そうだよ」

 

魔女 「あれは《ビキニ》たちが 洗面所から脱走しようとするのを止めるのにそうするしかなかったのよ」

 

にぃ 「あのとき ぼく せくおりてい いくの どうしよっかな って おもった とこだったのに・・」

 

魔女 「・・」

 

にぃ 「まじょは ぼくを あしで おして おいだした」

 

魔女 「違うってば!」

 

にぃ 「ぼくは いらないって ことでしょ!」

 

魔女 「いるわよ!」

 

にぃ 「けど まじょ あっちけ! って したもん」

 

 

傍で話を聞いていたチャンドラ 「だからー! 魔女は《ビキニ》たちが脱走しようとしたからあわててそうした、って言ってるじゃない  《にぃ》、ちゃんと 話聞きなよ!」

 

にぃ 「そんな みみんとこで いわなくても きこえるよ」

 

チャンドラ 「《にぃ》は おじいさんだから、魔女の言ったことが聞こえてなかったんじゃないの、って思ってさ!」

 

 

にぃ 「じゃあ、あれは ちがかったの?」

 

魔女 「そうよ、でも足で押したのは魔女がいけなかったね、失礼なことをしてごめんなさい」

 

 

すると《にぃ》が魔女の胸に縋りついてきて

 

 

にぃ 「ぼくが・・ まだ こうえんに いるとき  まじょが まいにち きて  ごはんのあと みんなで いっしょに いたでしょ」

 

魔女 「《すがりつきにぃ》や《サンボ》に《ちずのすけ》、《オダギリくん》たちもいて賑やかだったね」

 

にぃ 「まじょが べんちや かいだんに すわるじゃん、 それで ぼく そばにいこうとするとさ、《ちずのすけ》や《つんでれ》や《サンボ》や、とにかくみんなが ぼくより さきに まじょんとこ いったり、ぼくを おしどけたりしてさ・・」

 

魔女 「そうだったっけ?」

 

にぃ 「そうだよ! だから ぼくは いつだって すこし はなれたところで よこになってさ・・」

 

魔女 「・・」

 

にぃ 「だから ぼく ここの いえに きたとき うれしかった ずっと まじょの そばに いられるって すごく うれしかったんだ」

 

魔女 「そっか」

 

にぃ 「だから こうえんに もどされても ここに かえってきた」 

 

 

にぃ 「・・ ぼく あのとき どうして こうえんに もどされたの?」

 

魔女 「えっ・・と 《にぃ》が 公園に帰りたがってる・・、って思ったんだっけかな」

 

にぃ 「かえりたくなかったよ!」

 

魔女 「ごめんなさい・・」

 

 

魔女 「ねえ、《にぃ》・・ 前に人間に足で蹴られたことあったの?」

 

にぃ 「まえは いつもだったよ  にんげんが きて ぼくたちを どなって けろうとするんだ」

 

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机にの上にいた《じゃじゃ丸》が書き込みました むかっ 

(太字にしたのは魔女です)

 

 

魔女 「そっか・・ 」

 

にぃ 「いし なげつけたり・・」

 

魔女 「悲しかったね」

 

にぃ 「うん・・」

 

魔女 「だけどね、《にぃ》はここでまじょねこ軍団になったのよ だから私たちは家族でしょ  家族はだれかに 『でてけ!』 なんて絶対に言わないのよ」

 

 

 

魔女 「だから《にぃ》は勘違いをしたの」

 

 

にぃ 「じゃあ、ぼくは いらない ねこじゃ ないの?!」

 

魔女 「あなたもそうだけど、この世に要らない猫なんていないの」

 

にぃ 「そうなの?」

 

魔女 「どこにいたってみんな大切な家族や仲間だよ」

 

ビキニ 「そうだよ、《にぃ》が帰って来ないもんだからま女は心ぱいして毎日さがしてたんだからね」

 

にぃ 「・・」

 

魔女 「ところで《にぃ》、どこでお泊まりしたか知らないけど、その倒産した醬油屋みたいな臭いはなに?」

 

にぃ 「わかんない・・」

 

魔女 (わかんなかないだろう・・)

 

 

それから倒産した醤油屋の臭いの《にぃ》は

ずっと魔女に縋りついて離れないので・・ 

今日は仕事が進まなかったし

魔女まで臭くなった

 

家族が揃ってよかった

 

特別なことなんていらない

何事もない普通の日がいちばんだ

 

 

それなのに

週明けからいよいよおばあちゃんちの解体が始まる

それでなくともけもの道の周囲には心無い人間たちが住んでいて・・

 

日々頭が痛いのです