けもの道の人間事情 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

このことについては考える度に気分が悪くなるのでずっと書かないようにしていたのだけれど

先日ちょっと面白い話を聞いたので・・ 

 

先ず事情から

 

広い土地の持ち主であった、猫好きのおばあちゃんがそこを売って引っ越して行った

それまでこの辺りで一番古かったおばあちゃんにお世辞を使うようにして暮らしていたのは、けもの道を挟んで向かいに住む猫捨てオヤジ

 

おばあちゃんが引っ越した途端、このオヤジは手のひらを返したように猫を虐め始める

フェンスに猫除けのトゲトゲを張り巡らしたり

自宅敷地内の猫たちがいる場所に猫除けの、物凄い臭いのする薬品をまき散らしたり

大声をあげて追い掛け回したり

蹴散らしたり

 

そもそも猫捨てオヤジの敷地に猫たちがいるのはオヤジの妻が猫たちを出入り自由にして食事を与え続けていたからであり

その妻は少し前からボケてしまった

しかし猫にはそんなことはわからない

それまで通り毎日ご飯を待つのだ

 

お腹を空かせたその子たちには私が食事を与えることにした

 

このオヤジは妻が食事を与えて半飼いにしていた猫たちが庭で子供を産むと、その子どもたちを捨てていた

それに罪悪感も感じず、私に笑いながら仔猫を捨ててきた、と言ったことがあって

それで、捨ててきたという場所を聞き出して連日連夜探したが仔猫たちは見つからなかった

この話は以前にここで書いた気がする

 

その時私はオヤジに子猫を捨てるなら全部私が引き取る、と言った

そうしてやって来たのが今の《ビキニ》と二人の兄で

兄たちは友人のむーさんが引き取ってくれた

 

その後、猫捨てオヤジの敷地にいる猫たち全員と

おばあちゃんちの庭の猫たちほぼ全員を避妊・去勢し

これで捨てられる仔猫はいなくなった

 

 

さらに、おばあちゃんちに右隣に住む40代の男性

これが恐ろしく猫嫌いで、猫を見れば恐ろし勢いで追いかける、大声で怒鳴りつける

手が付けられない

 

先日も《ぐれ》が血相を変えてこちらに向かって駆けて来た

何事かと思って見ると、その後ろを鬼のような形相でその男性が追って来ていた

 

その男は私の顔を見るや踵を返し、急ぎ足で家の中に入って行った

 

猫捨てオヤジも、この男も、私には盾突かないのが如何にも腹立たしい

その代わり、手伝いの人や、猫好きの人がご飯をあげると怒鳴りつけるのだ

 

 

先日、《たろ》、《じろ》、そして《あみ》の今の幸せな生活の様子の写真を渡すのに、家を売ったおばあちゃんに会いに行った

 

その時、おばあちゃんから聞いた話

 

魔女も知っているそのおじいさんは愛犬を亡くされて

自分も もう歳だからと新たに犬を飼うことを諦め

それまで掛かっていた愛犬の食費をのらさんたちに回そうと考え

けもの道ののらさんたちにご飯を運んでくださっている

それはカリカリに、日替わりで猫の好物を混ぜたものだ

 

穏やかで上品で優しい物言いをなさる、笑顔の良いおじいさん

魔女はこの方が大好きでね、時折お話をするのだけれど

 

どのくらい前だか

おばあちゃんも顔見知りのこのおじいさんが

おばあちゃんが残りの荷物を取りに住んでいた家を訪れている時に猫たちにご飯を持っていらしたそうな

 

それで今は売ってしまったその敷地でおじいさんがのらさんたちにご飯をあげていると

隣家の怒鳴り男が 「そこで野良猫に餌やんじゃねえ!!」 

と凄い勢いで怒鳴りつけたという

 

すると、おじいさん

怒鳴り男に向き直って 「ここはお前の土地か!!」 と、怒鳴り返した

 

これにはおばあちゃんもびっくり

 

猫が好きな人(特にのらさんの面倒をみている人)は強い

 

そりゃそうだ

強くなきゃ彼らをかばうことなんてできないし、世話を続けることも出来ないもの

 

 

けもの道

 

 

 

オヤジの激しい嫌がらせに、道の端に佇む子たち

 

 

《さき》

 

 

《かーら》

 

 

《ぐれ》

 

 

さき 「ごちそうさま」

 

 

魔女 「《さき》、おばあちゃん いなくて さみしいね」

 

 

さき 「しゃみしい・・」

 

 

 

おばあちゃんちだったところの左隣の家も超音波を発するデッカイ器具等諸々が置いてある

 

こうした猫嫌いの家に囲まれて、明日から解体工事が始まる

 

この子たちのことを考えると心も頭も痛い