公園日記 ~ じおん玉 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

昨日は雨で

のらさんのみんながつまらなさそうだったのでブラッシングをしました

 

大きい子たちはブラッシングの経験があるのでみんな先を争うようにしてくっ付いて来ますが

子供の猫さんたちはブラシに警戒します

 

後ろ向きで何も知らずにブラッシングされてると目を細めて気持ち良さ気なのですが

ブラシ本体が目に入ったとたん、驚いた表情を見せて逃げ出してしまします

 

ブラッシング未経験者の中で、《じおん》と《ふぐり》だけはちゃんとやらせてくれました

 

短毛の《ふぐり》は殆ど毛が抜けず

長毛の《じおん》は抜けまくります  キリがないほどに

 

魔女は抜けた毛を丸めてそれぞれの毛玉を作ります

つんでれ玉、もりだくさん玉、たてがみ玉、かぎすけ玉、I玉、むさし玉、他にもいっぱい玉が出来ました

 

その中でダントツに大きかったじおん玉を

《じおん》にあげますと

 

 

わあ!

 

 

じおん 「きゃっきゃ! きゃっきゃ!!」

 

あざみ 「ぼくにも あそばせて!」

 

じおん 「やだ!」

 

 

人間の足音に警戒する瞬間も毛玉は放しません

 

 

あざみ 「ねえ、ぼくにも あそばせて!」

 

じおん 「じぇったい やだ!」

 

 

《あざみ》がしつこいものだから兄妹喧嘩になってしまいました

この後 、《じおん》は毛玉を咥えて柵の下に逃げ出します

それを追う《あざみ》

 

ふたりはそれきり戻らず

その後どうなったかは知りません

 

雨は降り続き

魔女はみんなに 「かいさんね」 と言いました

 

だけど、《つんでれ》と《もりだくさん》は魔女の膝から動きません

私の帰りそうな素振りを察知すると、眠っていても爪を立てます

 

時は午後1時半

いくら何でも帰らないと

 

ここに《ちずのすけ》がいないのは淋し過ぎるね・・

 

《つんでれ》、《もりだくさん》、また明日ね

 

 

 

 

そして今日

昨日とは打って変わって、快晴の空を眺めながらのらさんご飯に向かいます

 

 

途中で見つけたたんぽぽ

 

偉いねぇ

 

 

ベンチの上でご飯を食べるのは長老猫と《ボス》と、礼儀知らずの仔猫たち

子猫たち、いつまで大目に見てもらえるのかな

 

 

食事が終わると《じおん》が駆け寄って来ました

昨日の毛玉を失くしたそうです

 

また欲しい、って

 

それで早速ブラッシングを始めました

毛玉が欲しいのか、気持ちいいのか、《じおん》はとても良い子でブラッシングをされ

昨日ほどは大きくないけど、ちゃんと毛玉を貰いました

 

 

じおん 「あたちの あそびもん・・」

 

 

みないで! 

 

また《あざみ》が欲しがっているのです

 

 

じおん 「まちょ、ありがと!」

 

 

こでは あたちの だいじもん 

 

 

人間の足音に警戒する時も毛玉は手から離さず

 

 

噛み千切り過ぎて

 

毛玉もあなたの口元もおかしなことになってますよ

 

 

帰り際、《じおん》にじおん玉を渡されました

失くすといけないから魔女に預けておくんだって

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

《オダくん》、魔女は毎日あなたを見て《オダギリくん》を思い出すのよ

 

《オダギリくん》のような立派な子になりなさいね

 

 

ギリ 「ぼくは?」

 

魔女 「あなたもよ」

 

 《オダギリくん》のように優しい子に育ちなさいね