公園日記 ~ 《ふぐりくん》はワカランチン ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

《じおん》がトカゲさんをプレゼントしてくれました

 

魔女 「《じおん》、ありがとう」

 

じおん 「しんせんな うちに たべてね」

 

魔女 「はい」

 

 

魔女 「とかげさん だいじょうぶよ ちゃんとにがしてあげるからね」

 

 

森の中にミステリーサークルが!

直径1mはあり、大きな動物が丸まって寝ていた形跡があります

 

その近くに《きらん》がおりましたので訊ねました

 

 

魔女 「《きらん》、そこで よなかに だれか ねてた?」

 

きらん 「おっきい こ」 

 

魔女 「どんな こ?」

 

きらん 「おっきい こ」

 

魔女 「いい こ?」

 

きらん 「こわがりやさん」

 

魔女 「そっか わかった」

 

 

公園でみんなと遊んで

みんなで森も散策したし 

 

そろそろ帰ろう

 

 

ふぐり 「だめ・・」

 

魔女 「いっしょに いっぱい あそんだでしょう」

 

 

ふぐり 「やだーー!」

 

魔女 「もう いかなきゃいけないのよ」

 

 

ふぐり 「やだ やだ やだぁーーー!!」

 

 

ふぐり 「いっちゃ だめーーー!!」

 

 

家ではまじょねこ軍団が待っているし

ずっと公園にいるわけにはいきません

 

足にしがみ付く《ふぐり》を抱き上げ

たくさん撫でてて

言い聞かせ

 

ベンチに降ろして 「また あした」 と言いながら頭を撫でて

急ぎ足で帰路についていると

 

 

追って来たふぐり 「まちょー! いったら だめー!」

 

 

兄のあざみ (《ふぐり》ってば、 まじょを おいかけて こうえんから でちゃった)

 

 

ふぐり 「まちょ! いったら ぼく おこるからね!」

 

あざみ 「まじょ 《ふぐり》が おこるってよ」

 

魔女 「また あした あそぶから がまんね」

 

 

ふぐり 「うわ~んあせるあせる うわああ~~んあせるあせるあせる

 

あざみ 「《ふぐり》・・ ないちゃったよ」

 

魔女 (そんな・・ 泣かれても)

 

 

 

《ふぐり》と《あざみ》と《じおん》ともうひとりの子は《ドナ》が産んだ子どもたちです

 

子どもたちが生後2ヵ月ほどになり、お乳が間に合わなくなった《ドナ》は公園に子どもたちを連れてきて、彼らにご飯をくれるよう魔女に頼みました

 

カラスが仔猫を狙うので

母親は住処から公園まで注意深く仔猫たちを誘導し

私はご飯をカラスが襲えない柵下の植え込みの中であげることにしました

 

4にんの子どものうち、《ふぐり》だけは発育が悪く

体も他のきょうだいとは比べ物にならないくらい小さく

 

公園にご飯を貰いに来るときも母親やきょうだいについて来れず

いつも途中にひとりだけ取り残されてみゅーみゅーと鳴いておりました

 

私はこの子にご飯をあげるのにどれだけ苦労したことか

 

置いたご飯はきょうだいに押され、どかされ、まったく口にできません

4にん分の食器を置いても、《ふぐり》は もたもたしているのですぐにきょうだいたちに取られちゃう

 

仕方がないから他のきょうだいを満腹にさせ、その後《ふぐり》にだけご飯を運ぶようにしました

小さな《ふぐり》は毎日それを懸命に食べ

少しずつ体も大きくなっていって

1ヵ月後には他のきょうだいに負けないくらいの勢いでご飯を食べられるようになりました

 

その後、大雨の日にきょうだいのひとりが行方不明となり

その子は鳴き声を聞きつけた中学生に保護され

今はそこのお宅で優雅な生活を送っています

 

残った《あざみ》、《じおん》、《ふぐり》はその後にひとり立ちを果たし

3にんとも公園で生活をする道を選びました

 

 

あのままでは生き続けることが難しかった《ふぐり》

 

それでも生まれ来たからには何が何でも生き続けてもらいたい

幼い頃から特に気を張って世話を続けていたせいでしょうか

《ふぐり》はすっかり魔女コン猫となってしまいました

 

 

 

おまけ

 

この子は《こだこん》が昨年秋に産んだ子のひとり《うめくん》

片目の見えない妹の《さくらちゃん》と共に、地主さんに面倒をみてもらっています

 

 

画像ではよくわからないけど、物凄く美しい目の色を持つ子です

その色はグリーンブルー

これまで大勢の猫さんを見てきた私も、こんな色の目をした子は初めてです