《凜》の現実をいまだ受け止めきれない自分がいて
昨夜別件で獣医師から電話があり
その時先生に《凜》の逝去を報告しました
医者に掛かることは少なかったけど、昨年の不調では診察をお願いしたし
私の判断で病院に連れて行かなかったことを話した
腎不全を発症したことを伝え
その後の症状も伝え
そして病院治療より《凜》の意思を尊重したことも正直に話した
その状態でも治療をすれば、助からないとしても多少なりとも延命できたはずなのは私も理解している
魔女さんの判断は 間違っていない
《凜》の意思を尊重したことは賢明であった と、先生は語られた
先生は《凜》の性格も理解していらしてこうも言われた
《凜ちゃん》は多頭の中にあって
いつも強い自分でいたかった
体調が悪くてもそれを表さず、最期まで強い自分を貫き通したのです
確かに《凜》は
動けなくなる前まで、時間になると誰よりも先にキッチンのご飯場に行った
そうして誰よりも先にご飯を貰った
例えほんの僅かしか食べられない体になってもそうした
そして最期は1.2㎏の体で
自分の意思でリビングを出て
倒れ込みそうになりながらゆっくりと階段を降り
アトリエの前で・・
私に抱かれて息絶えた
《凜》はアトリエが好きだった
なぜならたくさんの家族の中に在って
アトリエに行けば多くの生徒たちにひとり占めで可愛がってもらえるから
そして読者様方
私はみなさまを読者様というより、私の仲間だと思っています
重度の腎不全に陥った《凜》を
私が病院に連れて行かない選択をしたことに
ご理解を示してくださいました
《凜》と私の意思を尊重してくださったこと
魔女はそれがどんなに励みとなったことか
一個体として、自然に生まれ、生を全うし、死に向かう
その時私たち人間の家族に課せられるのは
そう決めた者がどんな姿になってゆこうが
最期まで診続ける勇気
おかげさまで《凜》は
尊厳を持って空に還ることが出来ました
《凜》を見守り、思いやってくださり
そして穏やかな最期を願い、祈って下さり
《凜》の心を尊重していただきましたこと、深くお礼を申し上げます