悲しみの空に雨が降る | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

本日未明

《凜》は逝ってしまいました

 

みなさまの祈りが通じたのでしょう

穏やかに息を引き取りました

 

《凜》はみなさまからたくさんの思いやりをいただきました

心よりお礼を申し上げます

 

 

 

一日でも長く一緒にいたい

そんな想いを・・

このところは早く逝かせてやりたいという気持ちが押しやる

 

日に日に瘦せ細ってゆく骨の突き出たその体を抱く度にそんな思いが・・ 胸を過って

 

《凜》が最後の息をしてから

抱きしめた体から温もりが

否が応でも 消えてゆく・・

 

 

それから私は

一旦《凜》を亡骸を寝かせ

 

普段やりもしない掃除や洗濯を始めた

 

このところずっと《凜》に付ききりで

手を変え品を変え食べるものを差し出してみたり

飲む水の量を目測したり

寒くはないか、暑くはないか

そうして外に行きたいといえば連れて行ったり

 

とにかく《凜》の一挙手一投足から目を離さなかった

 

だから、それがなくなってしまい

代わりに何かをしていないといけない気持ちになって

 

違う・・

悲し過ぎるんだ

だからいろんな事してどうにもならない現実から目を逸らそうとした

 

そうして何もやることがなくなって・・

突っ伏して泣き始めたら

 

空から悲しみの雨が降って来た

 

 

朝からずっと部屋の中は静かで

私以外誰もいないよう

 

軍団はまるで食欲がないようだったので少しだけにした朝食も食器に残ったままだ

 

みんなが大好きなご飯にしたのに・・

 

 

いつもだったら一日中うるさいくらいに走りまわっている子たち

 

 

《じゃじゃ丸》はずっとこうしたまま動かない

 

 

《ちゃちゃ丸》は薄暗い廊下に置かれた棚の上にいて

 

 

《ビキニ》も廊下の手すりから哀しい目を向け

 

 

《チャンドラ》はよく《凜》が寝ていた椅子の上にいて

 

 

《78》は朝からずっとカーテンの陰にうずくまったままだ

 

 

朝帰って来て

棺の中に横たわる《凜》を見た《にぃ》

 

 

にぃ 「・・」

 

 

どこを探しても見つからない《たぬたぬ》は

たぶんクローゼットの奥でうずくまってるのだろう

 

 

 

 

《凜》は最後まで凜とした目をしておりました

どんなにやせ細っても、目は凜として私を見詰めておりました

 

 

凜というのは天から授かった宝物、という意味があるとお友だちが教えてくれました

 

美しい宝物は天にかえるのです

 

 

如何にも三毛猫らしく生きた《凜》の13年間

私はたくさんの思い出に押しつぶされそうで苦しいのです

 

 

淋しいよ《凜》

淋しいよ《凜》

 

ただただ淋しい

 

悲しみの空に雨が降るように

涙が止まらない