宅急便を出そうと思ってドラッグストアから段ボールを調達してきた
一旦組み立てて、大きいからもっと小さく組み立て直すぞ
・・と思ってメジャーとかカッターとかを用意していたら
魔女 「ちょっと！ やめてよ、ひしゃげちゃってるじゃない！」
魔女 「何やってるの！」
たぬたぬ 「かくれんぼだよ、ね、《びきに》」
ビキニ 「そうだよ、かくれんぼ！」
ビキニ 「ほだ」
魔女 （丸見えじゃないか・・）
たぬたぬ 「《ちゃちゃまる》、かくれた？」
ちゃちゃ丸 「かくれた～」
魔女 「まるみえじゃないか！」
ちゃちゃ丸 「まちょ、うるしゃーーーい！」
箱を取り上げて自室に運び、色々やって小さな箱を作った
・・つもりがメチャクチャさ
どうしてこんなことも出来ないのか
魔女は絵は描けるんだけど、工作が苦手
アトリエで子どもたちに工作を教えることもあるけど、ベテランの生徒さん頼み
折り紙もまともに折れない
一度図書館で折り紙の図付き解説本を借りてきたんだけど
書いてあることが全く理解できず、図さえも何が何やらわからず
チンプンカンプンさ！
解説が理解できないのはきっとアレよ
魔女がおおよそ本というものを読まない人生を送って来たからだと思われ
本を読むのが苦手・・って
どーしよーもない劣等人間だわね
話しが逸れたけど
四苦八苦して・・ ひしゃげた変な箱が出来上がったわよ
うん、これで良しとしよう！ ← 良しとすんのか！
リビングで《じゃじゃ丸が》・・
プルメリアの木を見詰めているよ
かぷっ
か、噛みついた
引っ張った
噛みついた
魔女 「やめなさい！」
すると・・ 今度は
カーテンを噛みついた！
魔女 「止めなさい！」
すると
花苛めを始めた
それでまたきつく注意をし
治まったかと思いきや
嫌な予感しかしない
枝を抱きしめているよ
あー！ 葉っぱに噛みついた！
そしてまた叱られ
しかし、《じゃじゃ丸》はそんな𠮟りもガン無視
その後
《ちゃちゃ丸》と追いかけごっこを始めた《じゃじゃ丸》
魔女はまさに塗ったマニキュアの乾き待ち
暫くしてヤケに静かになる
嫌な感じがして振り向けば・・
水の容器をぶち撒けて床が水浸し
その容器というのは洗面器
そこになみなみと入っていた水が床を這う
その水に四肢を濡らしながら魔女を見詰める仔猫ふたり
いったいどういう気持ちで見詰めてるんだ・・
魔女は慌てて水浸しになりかけている猫布団を掴んでズラす
塗りたてのマニキュアはぐちゃぐちゃさ
床は仔猫たちの足跡でびちゃびちゃさ
寝ている時以外はとにかくロクでもないことしかしていない仔猫たち
否、寝てる時だって面倒くさいのよ 《じゃじゃ丸》は
今日もキッチンのフライパンの中で寝ておったよ