舞う雪の中で | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

今朝、けもの道で《せてぃ》にご飯をあげている時

《せてぃ》の子ども二人を家族にしてくれたもっちさんから写真が送られてきた

 

メッセージには、子どもたちの画像を《せてぃ》にみせてあげてください、とありました

 

 

魔女 「《せてぃ》 みて これ 《せてぃこ》だよ」

 

せてぃ 「・・」

 

 

《せてぃこ》の画像

 

 

魔女 「これは 《ボンチャイ》、だよ」

 

せてぃ 「《せてこ》・・ 《ぼんちゃい》・・」

 

魔女 「そうよ」

 

《ボンチャイ》の画像

 

 

せてぃ 「わたしの こども・・」

 

魔女 「そうよ、おおきくなっちゃったけど 《せてぃ》の こどもたちだよ 

げんきにしてるでしょ」

 

 

それから、クリスマスに《いちばん》と《まだらん》の家族様が送ってくださった彼らの写真も見せた

 

 

《いちばん》《まだらん》

 

 

送ってくれた子どもたちの写真は他にも何枚かあって

《せてぃ》はそれらをずっと見てた

 

 

ずっとずっと見てた・・

 

 

そんな《せてぃ》の左耳のさくらカットが・・

魔女の胸に突き刺さる

 

 

 

公園に着いた頃、雪が舞ってきた

 

屋根が高いので、軽い雪は冷たい風に乗って猫たちの背中にとまる

 

 

雪の日なんて何度も経験している10歳を超えの《もりだくさん》

 

 

ぼろぼろのお爺ちゃん猫さんは雪が当たらないベンチ下でお食事

 

 

 

 

 

今年の春生まれと秋生まれの子たちにとっては初めての冬、初めての雪

 

彼らは如何にも物珍しそうに天を仰ぐ

 

雪が舞う中、《ふぐり》と《あざみ》の間で闘いごっこが始まった

 

あざみ 「やんのか~」

 

ふぐり 「やるさ!」

 

 

ふぐり 「こいちゅめー!」

 

あざみ 「なんだおーー!」

 

 

ふぐり 「やっちゅけてやる!」

 

あざみ 「まけるもんか!」

 

 

きゃーきゃー ジタバタ!!

 

じおん 「やだやだ おとこのこ、って」

 

 

ぎゃーぎゃー ベシベシ!!

 

じおん 「あー、やだ」

 

 

 

目を移すと・・

先程までひとりで枯葉の上で寒そうにうずくまっていた《つんでれ》の隣に

 

《たてがみ》がいた

 

 

そこに屋根があっても、その下のコンクリやベンチは冷たく

雪が降っていても枯れ葉の上にいた方が温かいのだ

 

 

たてがみ 「まじょ だいじょうぶだよ ぼくが 《つんでれ》と いるから」

 

魔女 「《たてがみ》、ありがとうね 《つんでれ》を どうかおねがいします」

 

たてがみ 「はい」

 

 

魔女が公園を後にする頃に雪は本降りになった

 

その後も雪は降り続き

遊びに来てくれた咲耶一家と昼食を共にし

それから魔女の仕事が始まって

雪の懸念もあり、咲耶たちは早々に帰ってしまった

 

 

魔女家の庭の一角

 

 

夕方から雪は雨に変わるという予報に反して

まだ降り続いている
 

のらねこ軍団のみんなはどうしているのかな・・

大丈夫かな・・

心の中はそればかり

 

明日は気温も上がって晴れるらしいから

どうか、どうか、今夜は頑張って耐えてください