魔女の部屋で過ごした猫たち | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

自室で《ぼっさむ》を抱きながら窓から空を見ていると

ここで過ごした子たち、ひとりひとりの浮かんで胸が詰まるのです

 

 

この数年だけでも

 

2018年6月

生後2ヶ月で公園で高い木から落下し、脊椎を損傷して地面に横たわったまま動けなくなり

下半身不随になってしまった《あおいちゃん》をここに運びました

《あおいちゃん》は下半身を引きずりながらも懸命に暮らしておりました

 

この部屋で過ごした日々を経て、そのまま魔女家の猫にするつもりが佳き方が現れ

読者様が心を込めて作ってくれたお守りと一緒に、その家の家族として迎えられました

 

 

不自由な体をもろともせず、今は幸せに暮らしております

 

 

 

 

2018年12月

魔女家の廊下で てんかん発作を起こしてしまったのらさんの《政宗》

その前から何度も外で発作を起こしていたようで

そのままにはしておけず、魔女の部屋に入れました

 

毎日魔女と寝て、愛らしく甘えて、発作止めの薬を飲みながらずっと一緒に暮らそうと

・・そう決めていたのに

外で何度も発作を起こしていたことが影響し

年を越した1月終わりに亡くなってしまいました

 

 

頑張ったね、《政宗》

 

 

 

 

2019年7月

けもの道で保護した《にゃんにゃ》

魔女とはあっという間に仲良しになり、数日後に私の生徒さんの友人の家に引き取られました

 

幸せになると 『約束のハイタッチ』 でお別れしました

 

 

 

 

 

 

2019年8月

皮膚癌を患ってしまった公園猫の《オダギリくん》

顔の皮膚の3分の1ほどを失くし、失明前に公園から引気取りました

 

『約束のベンチ』、あの日のことは鮮明です

 

 

《オダギリくん》はこの部屋でそれは壮絶な日々を過ごしました

 

 

魔女家に来て間もなく失明し

癌は一時浸潤が止まったかに見えたけれど

・・そうもいかず 

 

終いには顔の半分が溶けてなくなってしまいました

毎晩やせ細っていくこの子を抱いて寝たものです

 

壮絶な43日間を経て

夏の終わりに  その命は終わってしまいました

 

 

最期の朝、もう動けなくなってしまった《オダギリくん》を1時間ほど公園へ連れて行きました

彼はここで生まれ、10年以上をここで生きてきたのです

 

 

 

 

2019年12月

骨と皮だけの姿で道路脇に佇んでいた《うめさん》を保護しました

真新しい素敵な赤い首輪をしていたので各方面に問い合わせをしましたが

この子を探している人は現れませんでした

 

 

 

相当に歳を取っていて、衰弱も著しいものでした

 

それでも魔女家で懸命にご飯を食べて一時はふっくらしましたが

年を越して1月にこの部屋で亡くなりました

赤い首輪は今も骨壺と共にあります

 

 

 

 

 

 

2020年5月

長い付き合いであるのらさんの《かって》の子ども、《どったん》が洗面所にうずくまっておりました

暫く姿を見ていない間にいったい何があったのか

一目見て、もう長くはないことは明白でした

 

魔女の部屋に移し、時間のある限りこの子を抱いて過ごしました

それから5日後

《どったん》は私に抱かれて息を引き取りました

 

まだまだ若かった・・

それはそれは賢く、愛らしい子でした

 

 

 

 

 

 

2020年6月

魔女家の近くで親とはぐれ、大声で鳴いていた《あいたくん》

排水パイプの中に逃げ込んだので心配していましたが

翌日魔女家の庭にうずくまっているところを保護しました

 

そして、この部屋で6時間を過ごしたところでご近所のまいこちゃんちに引き取られ

今は幸せに、自由に、暮らしています

 

 

 

 

 

 

2020年9月

公園猫で体調が思わしくない仔猫の《くう》を保護しました

病院での治療をしながらあまったれのこの子と共に生活をしていましたが

9日後にご縁があり、養子に行きました

今は贅沢な暮らしを堪能しております

 

 

別れの朝の画像

 

 

 

 

2020年10月

まさに捨てられるところだった《ビキニ》を保護しました

 

 

 

 

その時、車に跳ねられ、血まみれで倒れている《サンチャイ》も発見し、保護しました

 

《サンチャイ》‥ まったく動けない日が何日も続き

私はゲージの中に毛布を持ち込んで毎夜一緒に寝ておりました

 

半月ほど経った頃か・・ 《サンチャイ》は体を引きずって動くようになり

食事は自ら食べられない状態なので私が食べさせ

その後、小さな《ビキニ》の助けを得て、立ち、歩き、自らトイレも出来るようになり、一時は自分で食べられるようにもなりました

 

そうして家族全員で喜んでいたのも束の間・・

事故の影響は見えないところで《サンチャイ》を蝕んでおりました

手術を決め、入院させ・・

2021年3月、手術前日、《サンチャイ》は病院で息を引き取りました

 

私はこの子を看取れなかった・・

その後悔と悔しさは私に一生付きまといます

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月

TNRで手伝いに来てくれたベテランのボラさんが臨月の子を捕獲し、避妊手術に運ぶと言うので

魔女はそれに強く反発し、口論になりました

 

私は臨月猫の母親、《せてぃ》を抱え、外の世界から私の部屋に連れ込みます

《せてぃ》は間もなくこの部屋で4にんの赤ちゃんを産み、育てます

 

これまでの出産でカラスに仔猫を食べられたことのある《せてぃ》は、ここでの安全な子育てにご満悦でした

そうしてみんなで楽しく賑やかに暮らした2日月間を経て

ふたりの仔猫は魔女の友人宅へ

その後、残りのふたりも動物病院を経て良き方に貰われてゆき、みな大変幸せに暮らしています

 

《せてぃ》は避妊手術を施し、元の場所に帰しました

 

 

賑やかだったあの頃が懐かしいな

 

 

 

 

2021年7月

のらさんで16年を生きた《ちずのすけ》が最期を迎える時が来ました

そうして魔女は《ちずのすけ》を抱いて公園を後にします

たくさんの仲間たちが年老いたボスを見送ってくれました

 

《ちずのすけ》が、生まれ育ったその場所で最期を迎えたかったことは承知しています

しかしこの翌朝、《ちずのすけは》間違いなくベンチ下の土の上で冷たくなっていることでしょう

 

その日の夜が過ぎ 未明、《ちずのすけ》は私に抱かれて息を引き取りました

 

 

公園ではいつも魔女の持ち物の番をしてくれていた《ちずのすけ》

 

 

《ちずのすけ》が16年間過ごした場所には献花が後を絶ちませんでした

 

 

 

 

今はリビングでわんぱくぶりを発揮している《たぬたぬ》も

生後2ヵ月ほどでこの部屋で目の治療をしながらひとりで過ごしました

 

 

これ以前からも、それはたくさんの猫さんたちが私の部屋にやって来ました

ここで逝ってしまった子たちは、《サンチャイ》以外、全員この胸に抱いて看取りました

 

里子に行った子たちはみな元気で暮らしております

 

 

《ぼっさむ》もまた、幸せになるために今は待機の日々です

 

 

《ぼっさむ》、幸せになろうね

 

 

 

私の部屋は

悲しくて、嬉しい部屋

 

それでもやっぱり泣いちゃう

逝ってしまった子たちとの出会いから別れの日々を想い・・ 泣いてしまう