そんなこんなでハロウィン終了! | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

忙しかったわ・・

魔女、疲れ果ててございます

 

 

昨夜はハロウィンメインの夜だったからもう分刻みの忙しさ

 

魔女はほら

ハロウィン限定の人気者じゃない

昨夜もあちこちを飛び回ってたのよ  箒に乗ってさ

 

 

そんなこんなでのらさんご飯がすっかり遅くなってしまった昨夜

引き止める人間のみなさんを振り払い、箒にまたがって家を目指す

 

メイクを落としてる暇なぞない

猫さんご飯を詰め込んだ10キロのバッグを抱えてそのままのいでたちで家を飛び出す

 

 

通る道のすべてに猫さんたちが待っているのだけど

 

猫は素晴らしい

魔女の怪しい格好を見ても

おぞましい顔を見ても

 

・・なんら変わりなく いつも通りに嬉々として走って来る

 

あ、仔猫の中にはちらっと顔を見る子もいるけどね

 

猫は人と違って 外見でなく、心を見るんだ

誠に高尚な精神をもっているのだね

 

 

で、獣道は問題なかったの

人が通ることはないから

 

そこから通りに出て駐車場方面に向かうべく道を渡るわけなんだけど

 

魔女を見て立ちすくむ者

 

足早に逃げて行くもの

 

思わず携帯を取り出すもの

ツイートかい?  

それとも通報かい?

 

 

とにかく魔女は駐車場に走る

 

《しゃま》がやってきた

《ぶす》は毎年寒くなると違う場所に移動してしまう

ただ、最近公園から《しゃっぽ》が遊びに来てくれている

ご飯の時間は《こだこん》もやって来る

 

 

そうして駐車場の片隅のいつもの場所に向かっていたら

どこかのオヤジと出会ってしまった

オヤジって、面倒臭い人が多いのよね

 

暗がりの中でオヤジは

魔女を見るなり倒れこみそうになりながらも飛びのき

距離を置いたまま暫く固まっていたが

勇気を振り絞ったような擦れ声でもって言った

 

 

オヤジ 「おまえ・・ 何ものだ!」

 

魔女 「化け物」

 

オヤジ 「ふざけんな!   た、確かに化け物だ・・

 

魔女 「で、なにか?」

 

オヤジ 「こ、ここで何やってんだ!」

 

魔女 「あなたに言う必要はないね」

 

オヤジ 「よからぬことを・・」

 

魔女 「してないね」

 

オヤジ 「してないわけないだろう--! その顔で!」

 

魔女 「見た目で決めてかからないでいただきたい」

 

オヤジ 「直ぐに立ち去れ!」

 

魔女 「そっちがな」

 

オヤジ 「なんだとおーーー!」

 

魔女 「売られた喧嘩は漏れなく買いますけど かかってきます?」

 

オヤジ 「つ、通報してやる」

 

魔女 「どういったわけで?」

 

オヤジ 「怪し過ぎるからだよっ!」

 

魔女 「いやいや こっちからすればあなたの方が余程怪しいから」

 

オヤジ 「通報してやるからな!」

 

魔女 「腰抜けだな」

 

オヤジ 「なんでだよ!」

 

魔女 「タイマン張れないもんだから、そうして援軍呼ぼうとしてんでしょう」

 

オヤジ 「なんだとお!」

 

魔女 「男のクセに相当な意気地なしとみた」

 

オヤジ 「こ、この・・」

 

魔女 「私、喧嘩上等ですけど マジでやりますか?!」

 

 

すると

ひどくブツブツ言いながらオヤジが後退りしながら立ち去って行った

 

それを見届け、車の下に隠れていた《しゃま》と《しゃっぽ》、《こだこん》を連れて隅っこに移動し

猫たちの食器にご飯を盛りつける

 

「もうすぐ冬がやってくるから、たくさん食べて太ってね~」 

 

 

食後、地面に腰を降ろした魔女の周りに猫さんたちが集まって

人が言うところの魔女のおぞましい顔を見上げながら、みなゴロゴロと喉を鳴らして甘えてた

 

 

すると・・ 一台の車が駐車場の入り口にやって来て

ヘッドライトでもってこちらを照らしてる

けど、私たちは車の陰にいるのでライトには映し出されない

 

その車は動くことなくずっと照らし続けていた

立ち上がろうとする魔女を、膝に手を当てていた《しゃま》が爪を立てて止める

 

暫くしてその車はバックをして駐車所の向こう側をまわってゆっくりと走り去って行った

暗くて良く見えなかったが、パトカーのように見えた

 

 

魔女、やはりちゃんと 「怪しい者ではありませんよ」 って

言いに行けば良かったかな

 

ってか、言いに行きたかったな