ネパール日記を書いている間、猫たちのことでは小さな出来事がいくつかありまして
２日前の夕方、魔女のミスからまじょねこ集団脱走が発生しました
はっと気づくと部屋にいるのは《ユリぼうず》だけ
先ずは《７８》のことが頭を過ぎる
またあの時のようになってしまうのか
一度体験したのだから二度と捕獲器には入らないかも知れない
さらに、《らっか親子》と《どったん》の食事時間も迫っている
わあーーー！ 心が叫ぶ
家の内外を無駄に走り回る魔女
いない！
いない！
・・いた
玄関にある魔女の８０号の絵の裏で《チャンドラ》発見
魔女 「そこで何してる」
チャンドラ 「怖い・・」
魔女 「なら部屋から出なきゃいいじゃん」
チャンドラ 「思わず出ちゃったの」
魔女 「早く部屋に入りなさい」
チャンドラ 「あい！」
そうして《チャンドラ》を連れてリビングに入ろうとしたとき
廊下の手摺の上で《バニャ１号》発見
同じく廊下のかってハウスの中で《バニャ２号》発見
この３にんをリビングに入れる
残るは《臆病ボンネット》と、《気の荒い凜》、そして《７８》
面倒臭い猫たちばかりだ
するとリビングの隣の仏間から鳴き声が・・
慌てて開けてみたら《７８》が飛び出して来た
どうやら魔女にくっついて仏間に入ったのを知らずに私が閉じ込めてしまったもよう
めっちゃホッとする
あんな気を揉んだ日々はもうたくさんだから
それにしても《かって組》の食事時間が迫っている
あの小柄な子や小さな子供がやって来て《凜》に見つかったら虐められるに決まってる
無駄だとわかっていながら
猫用出入り口に向かって叫ぶ
「りぃぃぃぃーーーーん！！！」
「ボンネットォォォォーーー！！！」
すると、いきなり家に飛び込んで来た猫がおる
《ボンネット》！
飛び込んできた《ボンネット》の形相はすさまじく、まるで猫が違っていた
目は大きく見開かれ、今にも眼球が飛び出しそうだ
尻尾をお腹に巻き込んだその体を床に着きそうなくらい低くしていて
そりゃもう情けない声を上げて泣き喚く
そんなに外が怖かったの？
今までも何回か脱走した折には夜も帰って来なかった（来られなかった）じゃない
「部屋に入れて！」 と
飛び出しそうな目をして泣き叫ぶ《ボンネット》
で、ドアを開けたら・・
そこには座椅子の横でお尻を振りながら部屋に入ろうとする《ボンネット》を狙う《７８》がおって
それを見るなり 「ひゃーー！！」 っと叫んで再び家を飛び出す《ボンネット》
そしてすぐさま家に飛び込んで来る《ボンネット》
やはり 「部屋に入れて！」 と泣き喚く
・・いったいどうしたいんだ
相変わらずお尻ふりふりの《７８》を遠ざけ、ドアを開ける
ほぼ零れ落ちそうな目を剝いて
まるで蛇のようになってリビングに飛び込む《ボンネット》
後は《凜》か・・
《凜》は当分帰って来ないな
そう思ってふと廊下に目をやると
階段の手摺の上で《凜》がこちらを見ている
マジか！
こんなに早く帰って来たのは初めてのことで
慌ててドアを開けると
《凜》の真下で《凜》を見上げている猫がおる
その猫は魔女の顔を見るなり焦った様子で洗面所に走り、猫用出入り口から出て行った
・・あの後姿は、まさしく《はなくそ大王》ではないか
バニャ１号 「参ったわよ、外に出たらあいつがいて、『おまえ じょしか？』 って聞くんだもの」
バニャ２号 「私も聞かれた んなもん見たらわかるじゃん！」
ユリぼうず 「わかんなかったから聞いたんじゃない？」
バニャ２号 「・・なにそれ」
チャンドラ 「チャンなんて出ようとしたらそこにいたから急いで戻って階段降りて狭い所に隠れたんだよ」
やっと目が引っ込んだボンネット 「そんなのまだいいよ 僕なんて、 『どこのもんじゃ！ おのれーー！！』 って言われたんだよ！」
バニャ１号 「それで目が飛び出してたのね」
ボンネｔット 「目、飛び出してた？！」
７８ 「飛び出してたよ」
ボンネット 「・・心外だな」
凜 「私は後をつけられて家に逃げてきましたよ、そしたら家の中までつけてきて 『おまえ じょしか？』 って聞くんですよ！」
全員 「ええっ！ 《凜》も じょしか、って聞かれたの！！！」
凜 「なんで驚くんですかっ！」
そんなこんなの会話の中
洗面所では《らっか親子》がご飯待ちしていた
今日はハロウィンメインの日なので、魔女はアトリエ仕事も含め超絶に忙しいです！！