《かってに》と《あっか》のこと | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

《かって》のことを書いたので

今日は《かってに》と《あっか》のことを書きます

 

もう随分彼らの記事がないから

どうしたのかしら・・ とお思いの読者様もいらっしゃるかと思います

 

 

 

 

どうしても捕まらない《どったん》が妊娠し

4月に入るとお腹が目立ち始めました

 

1年前に生まれ、ひとりだちさせられた娘の《あっか》は、兄と慕う《かってに》と共におり

この冬、ふたりはその殆どの時間を魔女家のバスルームで過ごしておりました

 

母親の《どったん》が食事に来る朝晩は

《あっか》は《かってに》とバスルームのベッドにいて、なるべく母親とは会わないようにしていました

 

 

これもまたどうしても捕まらない《らっか》は常に《かって》と行動を共にしており

そのせいかどうか・・ 不思議なことに今年は発情しないのです

 

この冬から春にかけての魔女家には

その多くの時間をバスルームには《かってに》と《あっか》が

廊下の猫ハウスには《かって》と《らっか》がおり

もうひとつのハウスには《故・政宗》がいたこともあります

 

それですべて上手くいっていたのですが

 

先も述べたように、《どったん》のお腹が大きくなり始め

4月半ばに差し掛かると食事量が一気に増え

始終魔女家に来てはご飯をねだるようになりました

 

暖かくなって、散歩を終えた《あっか》がお外から帰って猫用出入り口から入ってこようとすると

そこには必ず《どったん》がいて

 

そっと出てゆく《あっか》

 

そんなことが毎回で・・

4月下旬に《あっか》は戻らなくなりました

勿論《かってに》も一緒です

 

ただ、《かってに》はそれからもやっては来ていましたが

それは時々になって、5月下旬からはぷっつりと姿を見せなくなりました

 

 

以来、《あっか》には3ヶ月近く

《かってに》には2ヶ月近く会っていませんでしたが

 

一昨日、《あっか》が突然訊ねて来てくれました

 

 

魔女 「《あっか》!」

 

あっか 「まじょ」

 

魔女 「元気そうね!!」

 

あっか 「うん げんき」

 

魔女 「今、どこにいるの?」

 

あっか 「あっち」

 

魔女 「いなくなったから心配してたんだよ」

 

あっか 「こっち おかあちゃん いる  しょして こわい ねこ いっぱい いるだから あっちで いるの」

 

魔女 「《かってに》も一緒だよね」

 

あっか 「いっちょだよ」

 

魔女 「会えて嬉しいよ、来てくれてありがとう」

 

あっか 「まじょ どちてるかな、って おもっただから・・」

 

 

《あっか》は魔女が差し出したご飯を食べてすぐに出て行きました

 

 

《かって》に衰えが見え始めてからというもの

悪者国の連中がのさばるようになりました

 

彼らはどんなに追ってもしぶとくやってきます

確かに去勢済みの《かってに》やまだ1歳の《あっか》には危険です

 

《かってに》と《あっか》は悪者国の連中がやって来ない丘の上の方にいるはずです

 

大丈夫

そのあたりにも猫好きの人がいるようで、《あっか》は決して痩せてなどなくてとても健康そうでした

 

 

 

《どったん》は魔女家の物置で子供を産みましたが

産まれた子たちを連れて来ることはありませんでした

他所に託したのでしょう

ここは大きな雄猫がうろつく危険地帯となってしまいましたから

 

 

今思えば、《かって》もそちらに移動すればよかったのに

 

1年前に産んだ子たちを丘に上のどこかの家に子供を託して自分は魔女家周辺でひとり暮らす《らっか》のことが、《かって》は心配だったのでしょう

 

それに・・

《かって》は大好きだった魔女家の家族たち、《ジョン ブリアン》、《パパ・ジョンブリアン》、《涼子》、《政宗》、そして《インドラ》が眠るこの場所を離れることができなかった

 

だって、昼間は毎日納骨堂の前で寝ていたもの

《かって》はいつだってそこにいた

 

 

 

 

 

《かってに》 と 《あっか》

 

 

 

 

 

 

《かって》 と 《らっか》

 

 

 

 

 

 

今、魔女家に来る猫は《らっか》と《どったん》だけです

悪者国の連中は雌猫の彼女たちには危害を加えないから

 

最後まで《かって》から離れなかった《らっか》は

毎日ひとりでやって来ては淋しそうに廊下で佇んでいます