今宵の月
昨夕
魔女がのらちゃんご飯から戻ると
《ボンネット》が暴れ始めました
それはもう上機嫌で部屋中を高速で駆け回り
置いてある誰かのご飯の器を蹴散らし
猫タワーに飛び乗ってはてっぺんから豪勢に飛び降り
テラスにまで飛び出してキャッキャとはしゃぎまわり
また部屋に飛び込んできては魔女のデスクに飛び乗ったり、出窓に飛び乗ったり
そして飛び下りたり・・
家族が寝てしまい、魔女と軍団だけの時間になると
《ボンネット》としてはワクワクが止まらなくなるのです
気の弱い《ボンネット》が篭っているからいまだに片付けられないコタツ
昼間は殆どそこから出ず
家族が集っていても出てこず
掃除機なぞ持ち出そうものなら目の玉を倍くらいにでっかくして恐れおののき、腰を床に着くほど低くして逃げ場を探し
結局食品棚の奥に逃げ込んで小麦粉にまみれて震えるという・・
小麦粉に爪を立てるなーー！！
ことほど左様に臆病なので
みんなは陰で《ボンネット》のことを《オク（臆）ボン》と呼んでおるのですよ
それが、何故か深夜になって、魔女と軍団だけになると豹変する
同じ猫とは思われないほどに変身してしまうのであります
もう１１歳になんですよ
魔女家に来たのは今月の終りだけど
とにかく、３０分以上も暴れまわって部屋を荒らし、やっと落ち着いた《ボンネット》
落ち着いたんじゃなくて疲れたのか・・
最後に偉そうにテーブルに飛び乗って
ボンネット 「魔女、言いたいことがあります」
魔女 「何でしょうか」
ボンネット 「夜食をお願いします！」
魔女 「・・」
ボンネット 「見てたでしょう、僕はこんな感じでものすごく激しい運動をしたからお腹が空いたんだ」
ボンネット 「きっと僕を見ていたみんなもお腹が減ったに違いないと思うのね」
魔女 「・・」
ボンネット 「そこんとこわかるよねぇ」
魔女 「わからない」
ボンネット 「・・わからない」
ボンネット 「わからない・・ ってなんだよ！」
ボンネット 「ねえ、《インドラ》、魔女はバカすぎてそこのところもわかんないんだって！」
魔女 「・・」
ボンネット 「みんなも聞いた？ 魔女はバカ過ぎてわかんないんだって！」
魔女 「うるさいな！ 夜食にすればいいんでしょ！！」
ボンネット 「あ、やっとわかった？」
ボンネット 「《インドラ》、 僕のおかげでやっとみんなも夜食がもらえることになったよぉ」
魔女 （あんたがグダグダ言ってる間に夜食の時間なんてとっくに過ぎてますから）
恩着せがましい男が食後も言ってるよ
ボンネット 「みんな、僕に感謝して、 僕が魔女に夜食を早くして、って言ったんだからさ」
魔女 （いや、逆に夜食を遅くしたのはあんただから）
バニャ２号 「ねえ、《ボンネット》ってバカなの？」
魔女 「そうよ、 だけどあなたには言われたかないんじゃない？」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話は変るけど
知らないのは魔女だけかも知れないんだけど
調剤薬局 （処方箋薬局っていうの？）、って 薬局によって凄い値段差があるって知らなくて
この前ね、２度目に行った調剤薬局（Ａ）が混んでいて
待つのが嫌だったからちょうど眼科を受診したので
眼科の近くの調剤薬局（Ｂ）に寄って処方された目薬と一緒にそちらの処方箋も出したのね
そうしたら同じ薬が（Ａ）のところより１ヶ月分で￥670も高かったの！
しかも私、面倒臭がって３ヶ月分を処方してもらったから、合計￥2010も高かったのよ
・・同じ薬で
高価でも何でもない薬なのに
調剤技術料も薬学管理料も（Ａ）より（Ｂ）の方が高い点数だし、薬剤料なんて６倍なんだよ！
３ヶ月分だと２倍ってことになるの？ よくわかんないけど
魔女、泣きそうになったよ
だって￥2000あれば猫ご飯とか、または《バニャ２号》にちゅ～るをいっぱい買ってあげられるもん
今でも思い出すとすごく悔しい
今まで胃薬以外飲んだことないし
調剤薬局で薬貰ったことなんてなかったからそういうの魔女だけが知らなかったのかなぁ
もう、薬なんていらない。！!
↑
この。は《７８》が勝手に入れました！
薬は処方箋が出された病院の近くで買うべし、なのね
だけど魔女、気を悪くしたからもう薬なんていらない！ 