ふたりの仔猫ちゃん | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

それは一昨日のこと

朝ののらちゃんご飯の帰りに獣道に差し掛かると

赤ちゃん猫がお母さんを探して鳴く声が聞こえる

 

 

赤ちゃん猫のけたたましい鳴き声は1軒の家の庭辺りからで

ただ事ではない、と思った魔女はその家のインターホンを押すも返答なし

 

それで門を開け、勝手に中に入る

鳴き声のする方に足を進めると

そこのおばあちゃんが魔女を見つけ

 

「よく来てくださったー!」 と歩み寄る

 

このおばあちゃんは足が悪く、歩み寄るといっても少しばかりがやっとなんだけど

 

魔女 「仔猫が産まれましたね」

 

おばあさん 「仔猫が・・ 産まれてしまいました」

 

 

 

 

このおばあさん、昨年12月だったか、屋根裏に住みつき、そこで春に3にんの子供を産んだ母猫の避妊手術をお願いして来た人で

猫たちはおばあさんの家を出入りし、半飼い状態だった

いまもそうだけど

 

 

その時魔女はおばあさんに言ったのだ

 

子供たちも もう半年を過ぎてます

この子たちも避妊、去勢手術をした方がいいです

春になったら雌は子供産みますよ

 

するとおばあさんは

子供たちはいいんです、とにかく母親の手術をお願いします

 

子供たちの手術もした方がいい、と私が何度勧めても、その時おばあさんは首を縦に振らず・・

 

 

 

 

 

魔女 「だから言ったでしょう、春になると仔猫が産まれますよ、って」

 

おばあさん 「・・産まれてしまいました」

 

魔女 「で、どうしてこのふたりの子供はバスケットの中にいるんですか?」

 

おばあさん 「黒い子(母親)が庭で赤ちゃんを4匹産んで、その後、家の中の押入れに赤ちゃんたちを隠したんです」

 

魔女 「・・」

 

おばあさん 「それで赤ちゃんたちを外に出したらまた運び込もうとしてこのテラスの下に赤ちゃんを落っことしたんです、それで知り合いに下に潜ってここに連れて来てもらって、この中に入れました」

 

魔女 「他のふたりは?」

 

おばあさん 「わかりません」

 

 

 

推測するに、母親はカラスやタヌキなどがいる危険な外から赤ちゃんを守ろうと仔猫たちをおばあさんの家の中に運び込んだ

しかし、赤ちゃんたちはおばあさんよって再び外に出されてしまった

赤ちゃんたちを外のテラスに置いたという

 

それで母親は赤ちゃんたちを再び家の中に運び込もうとしてテラスと家の隙間に落としてしまった、というのがおばあさんの思うところなのだが

 

母親がふたりもたて続けに落とすだろうか・・

外のテラスは周囲から丸見えで危険と判断した母親は

たぶん、外から見え難いテラスの下(傾斜になっているのでテラスと地面との間に空間がある)で子育てをするつもりだったのではないか

 

それにしても他のふたりの仔猫はどこだろう

 

 

仔猫たちがこれほど泣き喚いているのに母親が来ないところをみると、他のふたりの子供の世話をしていると思われ

それが終われば戻って来るだろう

 

 

おばあさんは今直ぐにでも母猫を避妊手術させたいと頼んできた

 

それは出来ない

 

大きい方のシャムもどきちゃんはともかく、黒い子はまだちゃんと目が見えてもいない

開腹手術をした母親は授乳を嫌がるようになる

 

なので手術は様子を見ながら、1~2ヶ月後にします、と話した

 

 

 

母親を探す仔猫たちの声を後ろに聞きながら、おばあちゃんちを出たものの、気になって再び戻り

 

昼間テラスに赤ん坊を置きっ放しにするとカラスに持っていかれたりするので気をつけてくださいね

そして、万が一母親が戻って来ない場合は直ぐに連絡をください、と言っておいた

 

 

あばあさん・・

この子たちをどうするつもりなんだろ

 

 

 

 

 

白い子 「おかあちゃーーん!!」

 

黒い子 「・・おかあちゃん汗

 

 

 

 

 

黒い子 「おかあちゃん!」

 

 

 

 

 

白い子 「おかあちゃん」

 

黒い子 「くすん汗 くすん汗

 

 

 

 

 

白い子 「おかあちゃあーーーん!」

 

黒い子 「おかあちゃん!」

 

 

 

 

 

白い子 「おかあちゃん・・汗

 

黒い子 「おかあちゃん・・汗汗