今朝目を覚ましたら９時をとっくにまわっていて、飛び起きた
《政宗》の薬の時間を過ぎてる！
お腹を空かせたまじょねことかって軍団が鳴いている
のらちゃんご飯も大遅刻だ
家での猫ことを急いで済ませ
重たい荷物を肩に公園までの道を突っ走る
公園の入り口に差し掛かると、みんなが走ってきて目の前でブッ倒れ、喜びのごろんごろんを繰り返す
遅くなってごめんなさい、謝りながらご飯の用意
みんな美味しそうに食べている中
ひとりぽつんと離れたところにいるのは《たてがみ》
「《たてがみ》、ご飯よ」
「いらない・・」
「どうしたの？」
「かおが へん」
「まじょの？」
「ちがう、ぼくの・・」
「どこが？」
「おはなから みずがくる こことこ（喉） がーがーする」
「大変・・」
「ぼく、びょーきみたい・・」
見ると《たてがみ》の鼻からは鼻水が垂れ
小さなくしゃみを繰り返し、時折大きな咳をしてる
「だっこ・・」
「ちょっと待ってて、みんなにご飯を食べさせちゃうから」
そう言うと、《たてがみ》は枯葉の方に行って横になった
みんなのご飯が終り、糞の片付けも終えると
見計らったように《たてがみ》がやってきて背中にくっつく
「だっこね」 というと、直ぐにだかさってきた
あったかぁい・・
・・ぼく びょーき なった
すがりつきにぃ 「なんで おまえだけ だっこされてるのさ」
だって ぼくは びょーきなんだもん
《すがりつきにぃ》は暫くグズグズ言っていたけれど
自分が抱かされそうもないと知ると、不満気な顔をして椅子から降りて行ってしまった
すると・・
つんでれ 「まじょ ぼくも びょうき なった みたい きもちする・・」
ちずのすけ 「うそつけ！ それなら おれこそ びょうきだし」
つんでれ 「《ちずのすけ》は ただの まんせ－びぇんだろ！ しかも もう なおってるし」
ちずのすけ 「いいから そこ どけよっ！」
つんでれ 「やだ！」
たてがみ 「やな よかん する・・」
《つんでれ》を押しどけて・ちずのすけ 「《たてがみ》、こうたいしてくれ」
たてがみ 「・・」
ちずのすけ 「おい、《たてがみ》、 きいてんのか？」
たてがみ 「・・」
ちずのすけ 「しかとか」
ちずのすけ 「まじょ、お・れ・も びょーき！」
《たてがみ》をどかすのは諦めたものの、少しでも膝に乗ろうとする《ちずのすけ》
椅子から落ちそうやんけ・・
とっくに昼が過ぎてる
「さて・・」 と言っただけで膝に爪を立てる《ちずのすけ》
《たてがみ》、大丈夫かな・・
明日《政宗》の診察のついでに薬貰ってくるか