カーゴ(cargo) ドタバタ物語 前編 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

昨年秋

アトリエ展と魔女の個展同時開催が終了した翌々日にネパールに出発し

11月半ばにネパールから戻った魔女

 

 

大成功だった展覧会の裏にはたくさんの仲間の惜しみない手助けがあった

アトリエの大人の生徒さんたちだけでなく、画材屋の社長に従業員の方々

頼もしい友人たちZETTON軍団BOYSの活躍

お世話になった方々にお礼をしたいと思い

 

帰国前にネパールフェルトのスリッパをガーゴ便で送ってくれるようラクちゃんに頼んできた

 

 

ティロチャン デブコタ(面白い名前だね)の兄はフェルトクラフトのファクトリーを経営しており

その兄とも友人である魔女

 

ネパールのウールから作られる品々はいまや世界的な人気で

ヨーロッパやアメリカでは引く手あまただ

勿論日本にも入荷されてるしね

 

ティロチャンの兄の取引先もまたその殆どがアメリカやヨーロッパ各国

 

 

ラクちゃんとふたりでヨーロッパ、アメリカ向けのHPを見ていたら・・

私が気に入った猫のデザインのこれから売り出すという新作スリッパの見本があって

 

 

$128だった

 

 

たけーよ!!!

 

 

 

・・でも欲しいよ

 

 

 

 

 

 

それはさておき、スリッパを註文しましょ

 

・・普通のスリッパも結構なお値段じゃないか

 

 

すると、ラクちゃんが値段交渉をすると言い出した

 

あれ? ラクちゃん

あなた 『まけて』 のひと言が言えず、いつも魔女に言わせてなかったっけ?

 

「大丈夫さ、魔女のために僕、頑張る!!」   

 

ラクちゃんはふざけた様子で下唇を突き出し、胸を張って見せた

 

 

 

 

 

 

20年来の我が親友Laxman

 

 

 

 

 

ファクトリーで註文のフェルトスリッパを見本の中から、デザイン、色、サイズ選んで註文製作してもらう手はずを整え、ラクちゃんはそれをメモった

 

 

後は任せた!

 

 

任せとき!

 

 

ってことで商品代金とカーゴ代金をラクちゃんに預け、その後の全てをラクちゃんに任せて私は帰国した

 

ラクちゃんは見事値段交渉に成功し

順調に行けば11月末か12月始めには私の手元に届くはずだった

 

 

 

今か今かと待っていた12月の初め、Facebook のメッセンジャーにラクちゃんからメッセージが来た

 

 

最初のメッセージ 『スリッパ出来上がりました! これからカーゴ会社に持って行くね!』

 

翌日のメッセージ 『魔女、大変だ! サイズも色も違う!!』

 

翌々日 『僕はあったまにきた!! ファクトリーの責任者に全部やり直しだと言って来たから!!』

 

同日  『あの責任者はバカだ! バカバカ!!  どうして僕が言った通りにやらなかったんだ、 信じられない!!』

 

 

その後

 

『ネパール方式のまあいいか、なんて 僕と魔女には通用しないってことを強く主張しといた、ビジネスは信用だ! きちんとやれ!! と言っておいた』

 

『ソール(底)の縫製もHPで見たのと違ったから、愚かな工場長に縫い直しを要請しといたからね』  

 

『それにしてもあの猫のスリッパはキュート過ぎるよね、 魔女好みだろうから見本を入れておくように言っておいたよ』

 

 

そして12月末

 

『まだ縫い終わらないってよ! バカバカー!!』

 

 

 

因みに、バカという部分だけは日本語です

 

 

つづく