かって一族、それぞれの生き方 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

私が最後に《かってに》と《あっか》の記事を書いたのは12月21日でした

 

それは、発作を起こす《政宗》を怖がった《あっか》が姿を消し

《かってに》が待つ魔女家に数日振りに戻ってきてまたふたり仲良く暮らし始めたお話

 

 

そしてそれから数日後、廊下で諍いの声が聞こえました

かって一族が争う筈もなく、知らない猫が侵入して来たのかと廊下に出てみると

 

それは《かって》がいつものベッドで寝ている《かってに》と《あっか》をまさに追い出したところで

 

傷を負った《かって》は、体をゆっくりと横たえられる《かってに》たちのベッドが欲しくて、横取りしてしまったのです

 

 

《かってに》と《あっか》は出て行ってしまい、その日は帰って来ませんでした

 

その後《かってに》と《あっか》はバスルームで寝ていましたが

やはり自分たちのベッドが良かったらしく

クリスマスあたりだったか・・ またふたりしてそこで眠っていました

 

夜遅く、今度は以前より激しい諍いの声に廊下に出てみると

やってきた《かって》がまたしても《かってに》たちをどかしてベッドに入ろうとして

 

しかし、《あっか》を背にした《かってに》は逆らい、牙を剝き、決して負けなかったのです

 

出て行ったのは《かって》でした

右足を引きずったままようやく洗濯機に飛び乗って

《かって》は背中を丸めて冷たい外の世界に消えて行きました

 

 

世代交代です

 

 

若い《かってに》に、老猫で然も傷ついた《かって》は適わず

背を向けたのです

 

 

口を出すことも出来ず

複雑な思いで《かって》の丸い背中を見送り

私はひどく心が重かった

 

 

それから数日、《かって》はやってきませんでした

 

 

しかし、その翌日から《かってに》も姿を消したのです

《あっか》と共に

 

 

数日後にやって来た《かって》は

それから毎日《かってに》たちの寝ていたベッドで寝るようになりました

 

 

 

《かってに》・・  なんて優しい子

 

父親と喧嘩して勝ったのに

その心はひたすら悲しいばかりだったのでしょう

 

 

 

《かってに》、どこにいるの

この寒空に《あっか》を抱えてどこで寝てるの

 

 

あれから半月が経とうとしているのに

一度もふたりを見ていません

 

 

《かってに》に、《あっか》に

逢いたい

 

毎日そう思って暮らしています

 

 

 

朝は元気に 「まじょ、おはよう!」 って言ってくれた

昼間はふたりで魔女の車に被せられたシートとボンネットの間で寝ていて

夜になるとご飯を食べて

魔女とバスルームで遊んで

魔女のお風呂が終わったらいつものベッドに行ってふたりで眠る

ずっとそうやって暮らしていたから・・

 

 

淋しい

淋しい

毎日が淋しい

 

 

だけど

《かってに》が決心したことだから 

私は尊重しなければ

 

 

 

 

《かってに》たちがいなくなった翌日

《かってに》の母親、《うっか》が数ヶ月ぶりに姿を見せました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《うっか》は元気そうでした

 

《うっか》は何か言いたげにしつつ

何度も後ろを振り返ってどこへともなく去ってゆきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《うっか》は何が言いたかったのか・・

以来《うっか》も姿を見せません

 

 

 

 

《かってに》と《あっか》に逢いたい

 

 

 

 

 

《かってに》、《あっか》・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月23日、これが最後に撮ったふたりの写真です

 

 

 

 

 

 

 

 

《かって》の怪我が治って

春になったら帰って来てくれるよね

 

魔女は毎日あなたたちを待っています