昨日の続きね
その翌日
お正月休みということで、魔女は休んでいてね、と言って、家族①がまた公園に行ってくれた
帰って来た家族①が報告する
家族① 「魔女、公園に食器が置いてあった」
魔女 「あなたの食器をカラスが返してくれたのね!」
家族① 「違う食器だった・・」
魔女 「違う食器だったの?!」
家族① 「白くて取っ手が付いててちょっと感じのいい食器」
魔女 「あれまぁ」
カラス、持ち去った家族①食器を失くしたと見える
それで魔女に返せと責められたものだから
困り果ててどこからか感じの良い食器を都合つけてきたのだ
それは私たちが使っているような3個¥100のとは違う立派なやつ
いったいどこから持ってきた!
とにかく弁償しなきゃいけない感が強すぎるのが手に取るようにわかるこの有様
そして一昨日の公園
いつものように公園組にご飯を配り終えてふと見ると・・
かーくん 「パクパク パクパク」
かーくん、何してる・・
かーくん 「《もーりだくさん》 もー いらないって いったもん」
魔女 「・・」
かーくん 「しょっき とおく もってった ないよ そばで たべてるもん」
《か-くん》、もういらない、って言った《もりだくさん》のところから食器を1m位ずらして食べてる
あおいちゃんのきょうだいの《くろっぱ》に襲われそうになって慌てて逃げ出した《かーくん》
くろっぱ 「ぜんぶ たべちゃってるよ」
今日のカラスは誰も食器を持っていかなかった
だから猫の残り物のおやつをあげた
そんなカラスのおやつを狙うあおいちゃんのきょうだいたち
こちら、カラス本体を狙う《しゃっぽ》
ここの若い衆はこぞってカラスを狙う
こんななので毎回大変
かーくんが木の上で魔女を呼ぶ
魔女 「なあに~」
かーくん 「あげるー! これーー!!」
魔女 「それなに? ここからじゃ良く見えない」
かーくん 「こっ、これえーーー!」
魔女 「なに? チョコレート?」
かーくん 「ちょちょれーと ちがうーー」
そう言うと、かーくんはそれを枝の上に乗せて足で固定し、嘴でもって上手にパッケージのフィルムを剥がした
透明なフィルムが森の中にふわふわと舞っていく
それから《かーくん》は中身を確かめるべく箱を突き始めた
魔女 「なんだったー?」
かーくん 「これぇーー!!」
そう言って《かーくん》は嘴で中身をひとつ出し、魔女の目の前に落っことした
たばこ・・
かーくん 「ねえ~ こで あげるーー!! だけど いっこは かーくん」
そう言って《かーくん》は箱の中の1本を取り出して口に咥え
あとは箱ごと魔女の足元に落とした
むむぅ
《かーくん》が開けた穴
そして、《かーくん》はたばこを咥えて飛んでった
魔女はタバコを吸うことがある
本数はかなり少ないし、なきゃないで平気なんだけど
苛々した時には欲しくなる
この前公園で虐待オヤジと大喧嘩した時にはイラついて近くのコンビニに行ってタバコを買いに行った
《かーくん》・・ それを見てたんだ
そして覚えてた
だからって
いったいどこから盗んできた・・
もー 《かーくん》、やめてよーーー
せっかくだから貰っといたけど・・