魔女と公園のカラスたち Ⅰ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

このところおかしな行動もなく落ち着いている《政宗》

だけど夜中も3時間おきに目を覚ましご飯をねだるので

魔女は寝不足が極まっております

 

私は寝て食べてさえいれば後は何でも乗り切れるタイプなんですが

ここまでの寝不足はヤバイです

 

 

そんな《政宗》のことは少し置いておくとして

今日からは少し他に目を向けてみましょうか

 

 

 

朝晩ののらちゃんご飯

寒い日は辛いですが、猫さんたちの方がその何倍も寒いし辛いはず

 

 

 

で、今日は公園の朝ごはんの時の話を

 

 

猫数分(12,3個)の食器を並べ、公園組にご飯を食べさせるのだけれど

《オダギリくん》たち、長老組が広いベンチの上で食べ

その下で若い子組  ベンチ横で《あおいちゃん》のきょうだいたち

そして 「わたしは ここがいいの・・」 と言う、ちょっと不調の《もりだくさん》が少し離れたところの定位置、枯葉の上まで食器を運ばせる

 

 

そんな彼らの周囲にはカラスたちが木の枝やら柵の上から虎視眈々と猫たちのご飯を狙う

 

 

カラスはほんとうに利口で、公園の猫たちそれぞれの性格や、彼らのその時の体調までも把握している

 

 

 

ちょっと目を離した隙に不調の《もりだくさん》が食器を盗まれた

まだご飯が入っている食器は元梅林だったところの宅地開発工事中の巨大な盛り土の上てっぺんに置かれ

カラスは悠々と中身を食べている

 

 

くやしい・・  くそっ

 

 

恨めし気にそちらを眺めている間にベンチの上の年寄り組の誰かの食器も他のカラスによって盗まれ

それを咥えたカラスはそのまま森の中に消えた

 

 

カラスと魔女は決して仲が悪いわけではない

だからこれらの食器は数日後には必ずいつもの場所に返されるのだけど

 

その間食器が足りなくなるのは我慢がならず

 

 

魔女はカラスたちに向かって同じ食器をかざしながら言った

 

「困るの、持っていかれたら  直ぐに返して!!  これよ、 これを今すぐ返して!!」

 

 

 

 

 

ほんとうはいけないのだけど

私は猫たちが残したいくらかのドライフードを森の近くの一定の場所においている

置くとすぐにカラスたちは舞い降りて来てそれを突くんだけど

 

 

 

魔女 「今日からもうおやつはあげない!」

 

カラスたち 「くえーー!!」

 

魔女 「あなたたちは これ(食器)を持っていっちゃうからあげない!!」

 

カラスたち 「ぐお・・ ぐお・・ ぐおおおぉぉぉぉ

 

 

 

 

それから魔女はわざとらしく裏から工事現場に入り込み 

巨大な盛り土の山によじ登る 

 

 

カラス 「くえっ-!!」

 

 

 

 

 

 

あの奥の盛り土のてっぺんに食器を置きやがりましたよ

 

 

 

 

 

 

 

必死でよじ登りてっぺんまで行って食器を拾い上げ、私のそんな行動を木の上から見つめているカラスたちに向かって食器を振りかざし

ひとりのカラスのせいで私がこんなに大変な思いをさせられたことをアピる

 

 

 

それを見ていたカラスたち 「ぐえーー!!」  

 

          「ぐおーー!」  

 

                     「くわっ!」

 

 

 

 

 

 

木の枝に止まって見ていたカラスたちが一斉に首を食器を盛り土に置いたまま戻って来たカラスに向け、ぎゃーぎゃーと騒いでその子を責め始めた

中にはそのカラスが止まっている枝に飛び移って嘴で突く者も出始めた

 

ガーガーと鳴きながら逃げ回る犯カラス

 

 

 

 

そんな風景を眺めているとき、擁壁の近くの草むらに青緑のものが見えた気がした

 

先週家族①が私の代わりに公園猫にご飯をあげに行ってくれた折に

自分で買った青緑色の食器をカラスに持って行かれちゃった、と言って嘆いていた

 

それかな? と思って数にんの猫たちと一緒に擁壁をよじ登って探してみたが

見つけたそれは青緑のテープで、食器ではなかった

 

 

 

 

 

 

魔女と一緒に擁壁に登った《オダギリくん》

 

私の後ろにも《たてがみ》を始めとする若い子軍団がずらりと控えております

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《オダギリくん》、枝でお鼻引っ掻かないように気をつけて

 

 

 

 

 

 

 

そんな様子を見ていたカラスたちに向かって

 

「あなたたち 違う人からも食器を盗んだでしょう! こんな色のよ!」 

 

 

とそこに落ちていた青緑のテープを振り回してみせた

 

 

カラスたちは互いに顔を見合わせて少しばかりの羽ばたきをした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから魔女と猫たちは擁護壁を降り、私は猫糞を片付け始めた

 

暫くして近くでカラスの鳴く声がしていたが、私は無視した

 

 

 

すると頭上でカンカンと音がし始めた

それだけではなく、他にもガシガシと何かを突く音がする

 

それで見上げると、擁壁の上に6羽のカラスが並んでいて

その中の一羽が食器を咥えてコンクリにカンカンぶつけており

他のカラスはその両横に並び、嘴でコンクリを突いている

 

食器を持ち帰ったことを知らせたくて鳴いていたのに、私が無視したからこういう技を繰り出したのだ

 

 

それは先ほど持ち逃げしたもうひとつの食器だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔女がカメラを向けるとカラスたち飛び去ってしまった (カラスはカメラが苦手 狙われる感じがするんだって)

 

私はカラスに向かって

 

 

「もうそそこまで行きたくないから 食器をここに落として!」

 

 

すると、ひとりのカラスがやってきて食器を嘴で突き

手を伸ばす魔女の上に落としてきた

 

 

 

 

「でもね、もうひとつあるはずよ!  この前違う人から持ってた食器が  あれも返して!」

 

 

ざわめくカラスたち

 

 

 

 

 

これが先週のお話

 

そしてその後のカラスのお話はまた明日するね

 

このカラス軍団

なかなか面白い連中なんですよ

 

魔女の中で、今公園のカラスがブームになってます