《にゃっぱ・いぶりーぬ》 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

このところ時間刻みで忙しく

頭がバグリそうなんですけどね

 

まじょねこ軍団も好き勝手だし

 

そんな中

疲れた心を癒してくれるのは《78》

 

 

 

それまでは夜しか会わなかったので

顔さえもよくわからないまま

とにかく見かねて拉致ってはきたものの

 

こんなに利口な猫だとは・・

 

ボンちゃん、聞いてる?

 

こんな利口な猫だとは!

 

 

 

 

 

早くに親が見当たらなくなり

きょうだいも次々といなくなり

ひとりぼっちで必死に生きてきただけあって

その利発さはひと際だ

 

 

 

 

例えば掃除機

大きな音が出るので怖かろうと

最初は隣室に閉じ込めて掃除機をかけていたのだけれど

 

2度目からもう面倒臭くなっちゃって

《78》をリビングに置いたまま掃除機を引っ張り出す

 

すると、いつも通り出窓に飛び乗る《ふぁふぁ》と《バニャ1号》

お篭りのこたつから出てきてキャットタワーに移動する《ひな》

《バニャ2号》はテレビ台の上に飛び乗り

《凜》、《チャンドラ》、《とらたん》はテラスに出るわけなんだけど

掃除機が平気な《ユリぼうず》はその音を掻き消すほどの声で鳴きながらそこらをうろつく中

 

まだスイッチも入れていないというのに

掃除機の姿を見ただけで総毛立つ《ボンネット》

 

もの凄い勢いでコタツに潜り込むも

敢無くこたつ蒲団をめくられ

 

目の玉が飛び出るほどの形相で部屋を駆け回り

結局ガリガリと食品棚をこじ開け

小麦粉やパン粉の袋などにまみれながらその奥に震える身を隠す・・ という

 

もう10年も毎回そうやってるんですけど

こういう猫、どう思います?

 

 

 

で、《78》ね

 

引っ張り出した掃除機を取り敢えず間近で眺める

 

スイッチを入れるとちょっと驚く

 

進んでくる掃除機を避けながら

掃除をする魔女と掃除機を交互に眺める

 

その後は掃除機をかけ終わった場所で落ち着く

 

 

ちょっとボンちゃん、聞いてる?!

 

《78》のことよ、これ

 

 

 

 

 

観察力が優れているんですよ

 

掃除機は魔女が操っている

ということは、掃除機が自分を襲うことはない

 

そういうことを瞬時に判断できるわけなんです、《78》は

 

これは一例で、全てのことに通じているのですよ

 

魔女が何も教えなくてもすべて会得し

9にんの魔女猫の性格もすべて把握しており

その上、彼らひとりひとりの健康状態も理解してるもよう

 

 

 

人間もまた然りで

魔女は自分がのら時代にご飯をくれ

恐ろしい人間やオスの猫たちから守り続けてくれた人

そしてこれからも守ってくれる人

 

家族①は自分と遊んでくれる人

だから家族①には遊びを強要するため、せっせとシャカブンを運ぶ

 

家族②は撫でてくれる人

だからお腹を見せちゃう

 

 

 

《78》は《ユリぼうず》と遊ぶ

みんなは戸惑い、遠慮して《ユリぼうず》を見守るだけだけど

 

《78》だけはきゃっきゃと《ユリぼうず》と遊ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ユリぼうず》がまるで目が見えているかのように嬉々として相手をしているのは実に微笑ましく・・

 

見ている私は嬉しくてたまらない

 

 

 

 

《78》、こうして人と暮らすようになって

初めての体験、初めて目にするもの

知らない言葉

 

未経験がいっぱいだけど

 

毎日魔女家を明るく照らしておるのです

 

 

 

 

 

 

78 「まじょ~!  《にゃっぱ》の ねどこが ちいたく なたったー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

78 「ほだ あたまが ぶちゅかる!」

 

魔女 「それはね、寝床が小さくなったんじゃなくて、《78》が大きくなったのよ」

 

78 「《にゃっぱ》が おっきくなった?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

78 「《にゃっぱ》が おっきくなった???」

 

 

 

 

お利口な《78》でも

自分が大きくなっている、ってことはどうにもわからないようで・・