《ボンネット》外泊 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

クタクタのところにもってきて・・

 

一昨日、あの気弱な《ボンネット》がいつの間にか家から消えまして

 

どこも閉まっている家からどうやって外に出たかは謎なんですけど

家中探してもいない

だったら外しかないのですが

 

何しろ飛びっきりの気弱

 

何年か前にも集団脱走に加わって4日だか5日だか帰って来ない日がありました

その時、他のみんなはじきに帰って来ましたが

隣の家の庭に入り込んだ《ボンネット》は、バグってしまい、そこにあった大きな壺に身を隠してしまったのです

 

 

 

ここに来てもうすぐ10年

これが2度目の外経験

 

それでも前回は近隣の家には大きな庭があって、隠れ場所には事欠きませんでしたが

 

あれから何年か経って

魔女家周囲の家はことごとく手放され

それまで一軒があった土地には、2~3軒の家が立ち並び

勿論そこには庭など存在しないので

・・隠れ場所もない

 

で、お化け屋敷に探しに行くと

そこはついに売られてしまい、竹薮が伐採中でありました

 

 

《ぼんねっと》はいずこに・・

 

 

前回の時は隣家の庭の壺で4,5日を過ごし   (臆病な為に隣の自宅までが遠い)

このままではミイラになると   (さすがにそれは思ったんだね)

やっと勇気を出して   (勇気を出すほどの距離ではない) 

命からがら家に戻って   (《ボンネット》的には命からがらだった)

 

軍団から 『壺暮らしのボンネッティー』 という

 

名誉ある? 如かして素敵なあだ名をつけられました

 

 

 

 

で、隠れる場所がないんですよ

勿論壺だってありません

 

探しましたよ

そりゃもう、家も外も、道も、どこもかしこも

 

まったく気配がございませぬ

 

 

やはり家の中なのか・・

 

部屋という部屋を隅々まで、ものをどかして探しましたがおりません

 

 

おかげでそこら中が散らかっちまったじゃないか!!

 

 

 

 

 

夕食時、ぽつんと残された《ボンネット》の機関車トーマスの青い食器に目が行きます

 

結局夜になっても戻らず

 

いつ帰って来てもいいように、玄関もアトリエの出入り口も開け放して

私は軍団にまみれてリビングで寝ました

 

朝になっても《ボンネット》は戻らず

 

いつ《ボンネット》が帰って来るやも知れないので、魔女は家を空けられず

この日(昨日)午前の用事をキャンセルし

念のため今日の約束も、日曜に家族ちぃの家に行く約束も保留にしてもらい

 

またしても頭が重くなり・・

 

 

そうしたら

 

夕方

廊下から情けない《ボンネット》の声が聞こえるではありませんか!

 

急いでドアを開けると、すごい勢いで部屋に飛び込む《ボンネット》

 

 

何を思ったか真っ直ぐ座椅子に向かって行き

そこに座ってなぜか威張る

 

 

 

 

 

なに・・ その目つき

 

ボンネット 「外に行ってやった!」

 

魔女 「知ってるわよ・・」

 

ボンネット 「一人暮らしをしてやったんだ!」

 

魔女 (短かっ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

78 「《ぼんにゃっとたん》、おしょとは、こわいこと いっぱいだから いったら だめなんだよ」

 

ボンネット 「ありがと・・  だけど僕、一人暮らしした!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔女 「ところで《ボンネット》、そのこびりついた鼻血はどうした・・」

 

ボンネット 「え・・」

 

魔女 「鼻血・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

ボンネット 「そ、そんなの知らない・・」

 

魔女 (急に情けない顔になったぞ)

 

 

 

 

何があったか知らないけれど、《ボンネット》、無事に帰還いたしました