昨夜、『今日ちゃんのお花』が開きました
《インドラ》の命日にそれはそれは小さな花芽を出した、軍団が言うところの『今日ちゃんのお花』は
２３日後の昨夜、《たぬきち》の命日の翌日に、ふたり揃って大輪の花を咲かせました
この時期に『月下美人』の花が見られるなんて
２０年以上一緒に暮らしてきて初めてのことです
開き始めました
部屋の中は独特の芳しい香りで満たされます
直径２０ｃｍ以上にも開花した大きな花は
実際大柄であった《インドラ》と《たぬきち》、そのものでした
おかえりなさい、《インドラ》
おかえりなさい、《たぬきち》
不調《の《とらたん》はおこもり中で・・
インドラ花 「《とらたん》、どうした・・」
とらたん 「あ・・」
《インドラ》に話しかけられた《とらたん》はお篭り部屋から出てきます
ふたつの花が病身の《とらたん》を見詰めます
《とらたん》が神妙な顔をしいているところをみると
《インドラ》が何かを話かけているのかも知れません
ユリぼうず 「《インドラ》、なんだって？」
とらたん 「このお花は《インドラ》の決心なんだって」
ユリぼうず 「それを言うなら化身ね」
とらたん 「そうなの？
ユリぼうず 「それで《インドラ》はなんだって？」
とらたん 「 『ご飯いっぱい食べな！』 って」
ユリぼうず 「じゃあ、いっぱい食べなきゃね」
とらたん 「うん」
化身 「《とらたん》、みんなも、いつも見てるからね」
ユリぼうず 「ほら、《インドラ》も心配してるよ」
とらたん 「そうだね、ぼく、頑張らなきゃ」
《インドラ》、《たぬきち》
おかえりなさい
素敵な香りに包まれ
みんなが思い出を抱えて夢の世界に向かった昨夜のこと
今朝
目を覚ますと、《インドラ》たちはもうおりませんでした
とらたん 「《インドラ》はまた来てくれるかな・・」
魔女 「もちろんよ、それにいつだってお空からみんなを見てるのよ」
とらたん 「《インドラ》はいつだって見てるんだね」
魔女 「そうよ」
ここにはまだふたつの蕾が残されています
これは《インドラ》と《たぬきち》に続いて虹の橋を渡った《涼子》と《レオポン》です
彼らは来月に入ると花を開かせます