人との狭間で生きる猫たち | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

住宅部東の駐車場は

廃材の撤去も終り、本日さら地になりました

 

 

 

先週末の夕方

彼らの緊急避難場所であったところが壊されてゆくさまを見つめ続ける猫たちの姿がありました

 

 

 

 

 

 

らぶ 「・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

しゃー 「・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

たんぽぽ 「・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しゃま 「・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔女 「《たんぽぽ》、 また探そう」

 

たんぽぽ 「まじょ わたしたち だいじょぶだよ」

 

魔女 「大丈夫じゃないわよ  雨が降ったらどうするの・・  また冬だって来るのよ」

 

たんぽぽ 「わたし ずっと ここで いきてきた  どんなとこだって しってる」

 

魔女 「知ってたって、もう《たんぽぽ》たちが住まえそうなとこなんてどこにもないじゃない」

 

たんぽぽ 「・・なんとか なる」

 

魔女 「ならないわよ 行く先々を次から次へと追い出されてしまってるのよ」

 

たんぽぽ 「もういい・・」

 

魔女 「よかない! 魔女は探す!!」

 

 

 

 

 

 

 

彼らの心配をしているのは魔女だけでなく

マンションから彼らの日常を目の当たりにしている新しいお世話係さんも同様だった

 

 

この夜、遅くに私が駐車場に行くと、そこの隅にお世話係さんが佇んでいらした

猫さんたちの寝床が心配でたまらないようすで

 

※ いつまでも新しいお世話係りさんではなんなので、「@^:// ←78がやりよりました

   以後,、彼女を《ゆうさん》と呼ぶことにします

 

 

 

ゆうさんと魔女はそこらじゅうを歩き回り、様々な場所を覗きこんだ

当然そこらは全部人の家だから

マンションの敷地内を柵越しに覗いたり

戸建ての庭先や床下を覗き込んだり

 

他人が見たら怪しさ極まりない

 

 

そんな私たちの後を、《たんぽぽ》がどこまでもついて来る

 

 

 

ここはどうだろう

 

・・だめだね

 

 

あそこはどうでしょう

 

・・だめですね

 

 

 

《たんぽぽ》たちの暮らす縄張り内で探さねばならないので、自ずと範囲が限られる上に

そのエリアの南側は猫を嫌がる家が多く

東側に2棟と、北側に1棟あるマンションも猫を迷惑に思っている

 

以前は《ふぁふぁ》や《たんぽぽ》たちこだくさん一家、そして《とらたん》たちが庭で暮らしていた北側のマンションなどは

猫嫌いの人間が入居したため、猫に対して異常に厳しくなり、庭にはセンサーが取り付けられ、始終野良猫に関してのビラが配られるようになった

 

そうなるとさらに範囲が狭くなる

 

 

 

散々歩き回って、もうここしかないか、と思ったのは彼らのエリアのギリギリの場所

ここは例の縄張り知らずの《たぬき君》がうろついているけれど、致し方ない

 

私たちは地面に這うようにしてそこを覗き込み、暗くて良く見えないながら手探りで様子を確認し

ゆうさんが自宅から持ってきた段ボールを、潜り込んでふたりして敷いた

 

《たんぽぽ》は私たちのそんな様子を近くで見ていた

 

 

 

折しも現在、こちらは激しい風雨にみまわれている

みんなそこに避難していてくれるといいのだけれど

 

 

ただ・・ 《しゃま》だけはこの反対側が落ち着くらしく、こちら側には来ようとしないので心配だ

 

しかし、《しゃま》が好んでいる場所の近くには壊れかけた物置がある

そこの家の人は猫を嫌っていないのも知っている

 

こういう日はどうかそこにいてくれますように