《インドラ》がまだ小さかった頃
よくPCの上をを踏み歩いて
そこに何かしらんの文字を表示させていた
それを検索すると
多少の文字の間違いはあるものの
興味深い事柄が書かれていることが多く
それは電力を算出する方程式であったり
イザヤ書58節であったりするのだが
なにかの法則であることが多かった
そんな中
後の私を驚愕させた文字
最初にそれを目にした時は何のことか見当もつかず
単に《インドラ》がめちゃくちゃに踏み歩いただけだろうと思い消そうとしたのだが
それまでの興味深い事実もあり、念のために写真だけ撮って、後はそのままになっていた
その後、この文字を写真画像から、打ち込まれた通りに再現し
改めて検索してそれを読んだとき
私はそれが偶然だか必然だかもわからず・・
身震いしたのだ
ṛgveda
以下、文献から抜粋
『リグ・ヴェーダ』は、古代インドの聖典であるヴェーダの1つ
「リグ」は「讃歌」、「ヴェーダ」は「知識」を意味している
古代以来長らく口承され、のち文字の発達と共に編纂・文書化された数多くあるヴェーダ聖典群のうちのひとつで、最も古いといわれている
最初期、バラモン教の時代の神々への賛歌集『リグ・ベーダ』においては、全1200編の賛歌の中で、インドラに捧げる賛歌が約4分の1と最も多く、配下に暴風神マルト神群を従えて敵を倒し、アーリア人を保護する理想的な戦士として描かれており、神々の王の位置づけを与えられていた
インドラはバラモン教、ヒンドゥー教の神の名称である
省略しない名称はサンスクリット語:śakro devānām indraḥ パーリ語:Sakko devānaṃ indo で 「強力な神々の中の帝王」 を意味する
別名はシャクラなど
インドラ神のルーツは古く、インド=イラン共通時代までさかのぼる軍神であり、紀元前14世紀にヒッタイトとミタンニとの間で結ばれた条文の中に名前があることから、アーリア人の移動とともに小アジアやメソポタミアなどでも信仰されていた神であったことがわかる
インドラはデーヴァ神族に属する雷霆神、天候神、軍神、英雄神であるが、特に雷霆神としての性格が強い
特に『リグ・ヴェーダ』においては、最も中心的な神であり、ヴァルナ、ヴァーユ、ミトラなどとともにアーディティヤ神群の一柱とされる
また、『ラーマーヤナ』に於いては天空の神として登場する
彼が戦った敵は多く、中でも凶暴にして尊大な蛇ヴリトラとの戦いに於いては、ブリトラによって苦しめられていた多くの人々を救ったという
これはリグ・ベーダが後のインド(ヒンドゥー)神話になってからの話
インドラ(帝釈天)とアシュラ(阿修羅)との戦いは有名で
インドラは力を司る神で、アシュラは正義を司る神といわれていた
あるいきさつがあって、アシュラがインドラに戦いを挑むことになる
インドラは配下の四天王などや三十三天の軍勢も遣わせて応戦した
戦いは常にインドラ側が優勢であったが、ある時、アシュラの軍が優勢となり、インドラ軍が後退していたところへ蟻の行列にさしかかり、蟻を踏み殺してしまわないようにというインドラの慈悲心から軍を止め、今逃げてきた方向に引き返させた
それを見たアシュラは驚いて、インドラの計略があるかもしれないという疑念を抱き、撤退したという
この後もしつこく戦いを挑むアシュラに嫌気が差したインドラはアシュラを天界から追放する
仏教はこの神話にもとずいて、敗北者のアシュラを「阿修羅」または「修羅」と呼んで魔神にし
勝利者のインドラを「帝釈天」と呼んで護法の神にした
元はアシュラの正義から始まった戦いであるが、たとえ正義であっても、それに固執し続けると善心を見失い妄執の悪となる
このことから仏教での阿修羅はそれまで住んでいた天界を追われ修羅界に身を置く事になる
因みに『修羅場』という言葉はインドラとアシュラが戦い続けたところから出来た言葉だ
これらの話
興味のない方には申し訳なかったのですが
今日、3月4日は《インドラ》の命日です
魔女家に来て1700日あまり
歳はこの世で4才10ヶ月ほどでありました
それはあまりに突然の出来事で
《インドラ》を抱きかかえた私の震える手には
アクアマリンのように透き通った瞳から零れた一粒の水晶のような涙が残されました
《インドラ》は私たちに溢れるほどの思い出を残して逝ってしまいました
《インドラ》がいなくなった後の静寂さ
それはあまりに耐え難いものでした
あれから1年が経ち
《インドラ》の思い出は相変らずそこかしこに散らばっております
ブログのおともだちたちは
空が荒れて雷が鳴ると
『今日、インドラがきたよ!』
『今、インドラが暴れてる!』
などと今も教えてくれます
私もまた雷の時、 《インドラ》がやって来た! と外に飛び出し
空に虹が架かると天空のそれを見詰めます ※ サンスクリット語で虹は『インドラの矢』と言いますので
《インドラ》と過ごしたあの日々は夢だったのだろうか・・
今もそう思うことがあるのです