仔猫ドタバタ物語 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

拉致った夜

仔猫は並んだ何冊ものスケッチブックと壁の間に入り込み、そこで夜を明かしました

 

朝になって、魔女は背首をつまみ、仔猫をそこから出しました

 

仔猫は母親にそうされる時のように四肢を丸め、大人しくしておりました

 

まそのまま窓辺に行き、膝に仔猫を乗せますと

仔猫は酷く震えていました

 

 

怖いのです

自分はいったいどうなるのだろう

恐怖でいっぱいの心が自ずと小さな体をガタガタと震えさすのです

 

 

魔女は上着のファスナーを外し、仔猫を包んで抱きしめました

そうしてその体を撫で続けました

 

仔猫の震えは止まりません

 

声を掛けながら撫で続けます

 

 

この子には名前をつけておらず、魔女はただ《にゃんにゃ》と呼んでいました

それで 「《にゃんにゃ》、大丈夫だよ、 《にゃんにゃ》、大丈夫だよ」 と声を掛けながら撫で続けました

 

そんな中

仔猫が恐る恐るのようにして顔をもたげ、魔女を見上げます

 

 

この時、魔女は初めてこの子の顔を知ります

 

昨夜は仔猫を怯えさせないようにアトリエの電気は点けないでいたし

この子がまだ小さな小さな仔猫だった頃からこれまでの数ヶ月の間

夜しか会えませんでした

 

仔猫は昼間外に姿を現すことがなかったのです

街灯もない暗い駐車場の空き地で、私たちは互いの影を見るような感覚でおりました

 

 

フラッシュで写真を撮ったこともありましたが

毛が光ってまともに写らず

仔猫は常に動走り回っているし

たまに正面から撮ったのも、やはり光っていたり、ひどく眩しそうに目を瞑っていたりして、まともな顔がわからずにいたのです

 

 

そう

私は仔猫の顔を昨日初めてちゃんと知ったのです

 

 

 

ただ・・

ハッとしたのは

その眼差しが《ジョン ブリアン》にそっくりだったこと

 

毛の色も、性別も違うし

顔つきも違うのだけれど

あの眼差しは《ジョン ブリアン》のそれとまったく同じだったのです

 

 

 

 

仔猫は間を置いて何度か魔女を見上げ

最後に暫く魔女の顔を見詰め

 

 

「まじょ・・」      と つぶやきました

 

「そうよ、《にゃーにゃ》と仲良しの魔女だよ」     と、仔猫の顔を覗きこみながら答えると

 

 

突然震えが止まり、仔猫はぐったりと魔女の胸にもたれかかりました

 

そのうち喉を鳴らし始め、魔女にすがりつくのです

 

 

仔猫を抱きしめながら、私はずっと 「《にゃんにゃ》、 《にゃんにゃ》」 と声を掛け続けます

 

 

それまでご飯も水も口にしなかった仔猫は

魔女の腕の中でこの時、たくさんのご飯を食べました

 

 

その後、昼前に住宅部東と公園部に行こうとする魔女を

仔猫はベッドから出て来て窓から覗いておりました

 

 

 

 

 

まじょ・・ どこいくの?

 

 

 

 

 

 

 

いっちゃやだ・・

 

 

 

 

 

 

この子は非常に利口で

 

私が、ここで寝るのよ、 と教えたベッドで言われた通りに寝て

これは教えなくても、自ら猫トイレを使いました

 

私が行くまではトイレ以外はベッドから出ず

私が行くとベッドから出てきて膝に乗ります

 

 

ベッドの中にひとりでいる時

この子は何を思っているのだろう・・

 

眠りに就いた後

この子はどんな夢を見ているんだろう

 

 

今はそればかりを考えてしまします

 

 

 

 

 

 

 

昨夜の月食

皆様ブログにあげておられる方も多いと思いますが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は朝から先ほどまで仕事で

これから避妊手術を終えたの仔猫を迎えに行き

その後、夜もまた仕事

 

わたくし、ちょっとクタクタ~